院長コラム

子供との約束
院長コラム 10月2日

10月に入り、またインフルエンザの接種が始まります。

大事なことだとわかってはいても、嫌がる子供に無理やりやる処置が増えるのはやる方も気が重いです。

水曜だけでも十分嫌なんだけどな...。

でも、仕方がない。

来年からは既に承認の取れている点鼻ワクチンがもっと出回ると思われるのでもう少し楽かも。

注射もそうですが、子供の嫌がる診療行為にあーんがありますね。

喉を人に見せるのなんて、大人だって嫌です。

でも、この咽頭初見が診断に非常に重要でして、大体喉の様子で道筋が大きく分かれます。

子供はとても正直ですから、喉を見るときに嫌な思いをしたことある子は頑なに口を閉ざします。

逆に大丈夫と思ってくれている子は自分から口を開けてくれます。

大丈夫と思ってくれるには、医師側のテクニックと親御さんのご協力が不可欠です。

いくら嫌がらないようにこちらが頑張っても、診療は怖いことだとか嫌なことだとか子供に植え付けるような声掛けをしてしまうと、子供はそれに従います。

注射も診療もできれば怖くなく、痛くなくしてあげたい。

まあ、限界はありますが。

それでも、一回一回の診療で、この人は怖い人ではないと思ってもらえる信頼づくりがとても大事で、ちょっとでもお子さんがあれ?この人大丈夫かも?と思ってくれた兆候が見えるのはとても嬉しいです。

さて、またワクチン地獄。

今年も頑張りましょう!

おかえりなさいインフル君
院長コラム 9月25日

先週サボりました。

すみません。

久々のインフル大流行でちょっとテンパってまして。

ああ、そうだよね、新型コロナなんぞでへこたれる君じゃないと思っていたよ。インフル君。

弱毒化するのを虎視眈々と狙ってここぞというときにちゃんと流行してくる。

長年の好敵手としては流石だと言わざるを得ません。

一時は消えたんじゃないかとまで言われてていたのにね。

あーあ、バレーボール女子日本代表は負けちゃうし、娘のクラブチームも負けちゃうし、インフル君は元気だし...。

でも、日本代表、本当よく頑張ってくれた!

テレビで観戦していた娘も、こんな場面になったら泣いちゃうよというくらい、緊張とプレッシャー、大変だったでしょう。

私もまた戦わなくては!

あ、でも多分今流行しているのは昔新型インフルと言われた暑さに強いタイプです。

季節性のは寒い時期に来るので、かかった方もあと2つの型への備えが必要ですから、是非ワクチンは打ってくださいね。

頑張れジャニーズ!
院長コラム 9月11日

普段あまり気にしてないんですが、これだけ報道されちゃうと嫌でも目にする事になり、娘たちがセクラバ(セクシーゾーンのファン)ということもあり何故か会見見てしまいました。

第三者の目から見ると、一言、変な会見だなー。という感想。

なぜかというと、今回問題を起こしたのは故人で、事実認定も一方の言い分に基づいているらしい。

これって言いたい放題じゃない?

もし、本人たちに打算的な意図があったなら一方的に被害者じゃないんじゃないの?

そして、全く関係のない東山さんが矢面に立っている。

いや、立派でしたね。

すごい人だなと、こう有りたいと思わせる会見でした。

故人の犯罪、しかも立件できないもの、会社内の犯罪、それって、社会的制裁対象ですか?

誰か非難されている人を一緒に非難して、自分が正義の味方のような気分になる。

それって、問題になってるネットの誹謗中傷の根源じゃないですかね?

私達はもっと賢くあらねばならないんじゃないですか?

悪は黒、攻めている方は白!じゃなくて、世の中の殆どはグレーなんですから。

東山さんがジャニーさんへの愛情はなくなりましたと聞いて、彼の苦しさがわかりました。

だって、親代わりですよ?

愛情なくなるわけないじゃないですか。

愛情あるからあんなに大変な立場を引き受けたんでしょ?

なのに会見では言わなきゃいけない。

それを言わせた記者って誰ですか?

あのかっこいいタレントさんたちも皆きっと傷ついてる。

人には色んな面がある。

例え犯罪を犯した人だって、変な意味じゃなく、ちゃんと愛情をかけて育てられた人達がいる。

だから、愛情なくさなくていいんですよ、東山さん。

なにはともあれ、頑張れジャニーズ!

味方もいるってことを知って欲しい。頑張れ!頑張れ!

抗原検査
院長コラム 9月5日

コロナ、インフルエンザ流行ってます。

たちの悪いのが、どちらか、又は全く別物なのかわからないことです。

私の勝手な印象では、コロナ検査が無料ではなくなってから、大人の方の中でご自分は自宅検査もしくは検査されないでお金のかからないお子様で検査される方がとても増えたように思えます。

実はこの院長コラムでは何度も申し上げたのですが、この自宅検査2つの問題があります。

一つは正確性。

検査キットにも必ず書いてありますが、抗原検査は陰性証明にはなりません。

まして、検査のタイミング、検体採取の仕方などが正確でなければなおさらです。

もう一つは、もし陽性に出たらどうするのか、という問題です。

市販のキットでも陽性に出たら感染確定です。

市販キットの問題は感度が悪いことで、そのため陰性は信じないで、陽性は信じていい、というものです。

5類になったとはいえ、医療機関には以前と同様の感染対策が求められています。

そのため、その体制の整っていない施設、状態において陽性確定の方の診療ができる医療機関は限られています。

本来は、こういった医療行為を市販という形で経験のない方々にやらせてしまうというのは間違っていると思います。

コロナ禍の混乱で緊急避難的に許可したものの残骸が残ってしまっているのだと思います。

当院では決してご自身での検査を勧めません。

検査はできても診察、治療をご自身でできないからです。

コロナかな?インフルかな?とお思いになったら、まず医療機関にご相談ください。

処理水放出
院長コラム 8月29日

放出、始まりましたね。

処理水の海への放出は、中国の方々からすごい反発を受けているようで、迷惑電話殺到って、そのやり方はどうなの?と皆思うわけで、相手の反発の仕方がおかしいから自分たちは正しいと思うのもまたどうなんでしょう?

中国は政府への反発をそらすため日本を批判し、日本政府も同様の手口で中国批判をさせる。

でも、本質はどうなんでしょう?

放射線物質を薄めて海に放出することで、確かに一ヶ所に放射線物質が集まらないようにはなる。

でも、流している放射線物質は半減期に30年余りを必要とする。

海に流れた放射能をプランクトンが吸収し、魚が食べているうちに、1の放射線を持つ個体を10食べた魚は10の放射線を浴びる。

10の放射線を持つ魚を10匹食べたら人には100の放射線が浴びせられる。

30年消えない物質なのだから、どんどん海に蓄積され、食物連鎖の上位にはかなりの率で摂取されるだろう。

今の海の中の放射線物質濃度を測って大丈夫と言われても大丈夫でないのはこのためだ。

今後何年にも渡って海産物の放射線濃度をチェックして行く必要があるだろう。

そこの説明なしに、海水の濃度が大丈夫だからと言われても何の説得力もない。

そう考えるとあながち中国の批判も無視できない話ではないかと思うのだが。

それを迷惑電話がくるから、中国はおかしいと話をそらさせてはいけないんじゃないだろうか?

新学期
院長コラム 8月21日

子供たちには悪夢で親には嬉しい新学期が始まります。

でも、中には深刻なプレッシャーを感じている子達もいて、一年で子供の自殺が一番多い時期でもあります。

長い二学期が彼らを苦しめているんでしょう。

きっと自殺なんてほどではないけど、ほぼすべての子がこのプレッシャーと戦っているんだと思います。

親としてはあー、やっと学校行ってくれたとなりがちですが、ここはちょっとだけ踏みとどまって、学校への一歩を踏み出す子たちを褒めてあげてください。

そして、もし、多大なるプレッシャーに苦しんでいる子がいたら、世界は学校だけでないと気づかせてあげてください。

何かができないんだとしたら、それは能力がないからではなくて、やり方や状況がいけないのだと気づかせてあげてください。

一番じゃなくても、その場所じゃなくても、ちゃんとその子を受け入れてくれる場所はある。

でも、それは大人だから知っていることなんです。

だから、無理せず、でも頑張った子にはちゃんと褒めてあげて下さい。

その後、夏休み頑張ったお母さんたちご自分自身も褒めてあげましょうね。

終戦記念日
院長コラム 8月14日

明日ですね。

私達には70余年前に戦争があったなんてことすらピンとこない事実になってしまっています。

でも、あの戦争でどれだけの命が失われたことか。

私は普段一対一で目の前の人の健康と命を守るので、1つの爆弾で何人もの命を奪う感覚はよくわからないのですが、正気ではできない所業だと思います。

目の前にいる人の周りに、その人の家族だったり、その人がいなきゃ生まれてこない命だったり、そういう何十、何百の人の思いや運命を1つのボタンや引き金で変える権利が誰にあるのでしょうか?

その責任をどう負うのでしょうか?

今戦争をしている人達にも気づいてほしい。

本当の敵は目の前の異国の人ではなく、貴方方を戦地に送る人ではないですか?

人に戦わせて自分は安全なところにいる人ではないですか?

原爆なんて使ったらその人は人類の敵、地球の敵です。

1つの原爆で世界中の人や生き物が被爆します。

実験でも同じことです。

平和ボケしている私達にもできることは、ブレずに騙されずに何が大切かを考えていくことだと思います。

折角の終戦記念日なんですから。

ウクライナにも早く終戦記念日が訪れますように。

少子化問題って
院長コラム 7月31日

子供には投票権がない。

お父さんお母さんたちの若い世代の投票率は低い。

だから政治家は子供にお金を使いたがらない。

少子化問題も「老人たちの年金を納める人口が少ないから」などという動機では到底本気ではやらないだろう。

子供は国力だ。

政治家が自分たちの得票ではなく国のことを本気で考えているかどうかが、見て取れる。

子供にはお金と手がかかる。

子供のいる人生を選択しないのも確かに一つの手だろう。

それはスポーツの勝敗に似ている。

テキトーに練習して楽しくやって、でも勝てずにまあそのくらいでいいかとするか、頑張って本気でやって勝っても負けても涙するか。

個人的には子供は苦労して育てた分以上の見返りをくれると思っている。

それはお金ではなく、人生の豊かさや幸福というものとして。

苦労しない人生をおくったものはいつまでも「まだ死にたくない」と言うだろう。

苦労も喜びも味わった人生は、満足して死んでもいいかと思えるだろう。

せめて自分の子供には苦労しても喜びのある人生を送ってもらいたいと思う。

政治家の仕事はその苦労を減らすことだ。

結婚してくれない、産んでくれない、そんな事に口を出すよりも、しなきゃいけないことあるんじゃない?

頑張ったね
院長コラム 7月24日

日々診療をしていると、診察を嫌がる子、頑張る子、注射を嫌がる子、注射すらも頑張る子、沢山のお子さんを拝見します。

もちろん、人見知りとか性格とか色々な要素はありますが、できれば頑張ってほしいですね。

お子さんは以前に嫌な思いを診察や注射ですると、その後暫くは嫌がります。

それまで大丈夫だった子も急に嫌がるようになったりします。

これは、我々医療従事者とお子さんの間の信用問題だと思います。

一度壊れた信頼は沢山の努力をして徐々に回復する。

それしか手はありません。

何をするかと言うと、特にみんなの嫌がる喉を見る手技の際にあの手この手でオエッとならないようにするとか、時には嫌な手技を飛ばすのも手だと思います。

私もできれば笑顔できて笑顔で帰って欲しい。

なので一言だけ親御さんにもご協力いただけないでしょうか?

声掛けを「怖かったね」とか「嫌だったね」ではなく「頑張ったね」としてあげてください。

診察後怖かったねと言われるとお子さんの中では怖かった印象だけ残ります。

頑張れなかった時は今はここまででいいよ、次また頑張ろう!と嫌がることに対して頑張る場所だと思わせてあげてください。

薬もそうです。

薬なんて嫌がって当然です。

でも頑張る。

そういう一つ一つが何故かその子の人生の一歩になる。

一言でいいです。

皆がなにか一つ頑張って成長していけますように。

では、今日も舌圧子短めに持って頑張ります!

暑い
院長コラム 7月19日

昨日と今日で何回言ってしまったかしら...。

感染対策で窓を開けるようになって、夏は暑い冬は寒い環境でやってますが、冷房つけて室温34℃って...。

お越しになった方々すみません。

待合室は涼しいのでご容赦ください。

熱中症対策しながら頑張りまーす。

ウイルス祭
院長コラム 7月10日

コロナの3年で大人も子供も皆免疫切れて、いろんなウイルスが勢いを増して大変な状態です。

当院もご予約の方ばかりでなくできるだけお受けしてはいますが、何分にもキャパに限界もありお待たせする時間が長くてすみません。

こんな事態は私も過去に経験がなく、本当に非科学的なんですが(だからテレビでは専門の先生方は決して言わないんですが)ウイルスは何か強いやつがいると皆なりを潜めますが、弱くなってくると他のウイルスが活気づいてくる。

自然界の弱肉強食的な法則がやっぱりあるんだと思います。

さて、失われた免疫をどうするか。

それはやはりかかってつけるしかない。

でも、ご心配なく。

皆同じです。

急に風邪を引き始めてひっきりなしにかかるので、体が弱くなったとお思いの方もいらっしゃると思いますが、皆同じです。

これを乗り切れば一段落。

差し当たっては夏休みに入れば一段落だと思います。

もう少しだ!頑張れ!

すみません、サボりました
院長コラム 7月3日

先週の院長コラム、すみません。サボりました。忙しかったのはそうなんですが、言い訳です。すみません。

娘の学校内でのトラブルがありまして、ここ1ヶ月弱それに振り回されておりました。

小児科医をやっていてもなかなか自分の子供のことは上手く行かない事があるものです。

子供とは言っても別の個人ですから、気持ちを全て汲み上げようと思ってもズレもあるでしょうし、親の意見も入ってしまいます。

それはトラブルの相手も同じで、どこまで親が口を出すべきか、口出ししていい方に向かせられるだけの裁量があるのかなど親の能力が問われます。

皆さん同じ悩みを抱えていらっしゃるでしょう。

医療の知識がある点では、病気に対する戦い方はプロとしてアドバイスができますが、親としては皆さんと同じ育っている過程です。

はー、まだまだ勉強になるなぁ。一体いくつになったら学ばなくてもわかる人間になれるんでしょうかね?

2023年上半期の院長コラムはこちらからご覧ください。

2022年下半期の院長コラムはこちらからご覧ください。

2022年上半期の院長コラムはこちらからご覧ください。

2021年下半期の院長コラムはこちらからご覧ください。

2021年上半期の院長コラムはこちらからご覧ください。

2020年下半期の院長コラムはこちらからご覧ください。

2020年上半期の院長コラムはこちらからご覧ください。

2019年上半期の院長コラムはこちらからご覧ください。

2019年下半期の院長コラムはこちらからご覧ください。


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