院長コラム

正義は槍でなく盾である
令和元年8月19日

ちょっと前のドラマで(俺スカだったかなー?)、聞いたせりふで久しぶりにハッとしました。

日々の生活でいつの間にかどこかずれたり間違ってしまうことってよくありますよね。

イギリスのEU離脱だったり、トランプ政権であったり、いろいろな理由はあるのでしょうけど、怒りから始まった選択が世界中に蔓延して、冷静になってから困惑している気がします。

マスコミのいじめに似た集中攻撃だったり、韓国政府の日本バッシングにみんなが乗せられていたり…。

語るほうは正義の鉄拳と言っていますが、人それぞれ立場によって正義は違うはず。

その正義を槍にしてしまうと、間違ったことが起こりませんかね?

自分が常に正義の行いを取っていれば、攻撃されても正義が守ってくれる。

正義は盾であるべきだと、ふと言われて、いつから自分は間違ってしまっていたのかとぞっとしました。

怒りはあおりやすく、マスコミや政治はそれを利用して私たちに同調させようとするでしょう。

でも、親として、それではいけないと、正義は振りかざして相手を傷つける道具ではないと、子供たちに教えていきたいものですね。

アレルギーについて2
令和元年8月13日

さて、前回から1か月ほど空いてしまいましたが、アレルギーの話の続きです。

この話は、まだまだ延々とお伝えしたいことがありますが、今日は検査の位置づけについてお伝えします。

「何か食べて発疹が出た、アレルギー検査を」という言葉をよくいわれます。

それは、親御さんのみならず、保育園や学校の先生から言われたりもされているようです。

前回お話ししたように、アレルギーは主として症状で診断する病気ですが、どうやら一般的にアレルギーは検査で診断する病気と思われているようだなーと感じます。

アレルギー検査の意味とは?

では、アレルギー検査はどんな時に意味があるんでしょうか?

アレルギーの診断には段階があります。

1:症状からアレルギーが疑わしいか判断
2:原因物質(原因として確からしいもの)を特定
3:血液検査
4:食べ物が血液検査で陽性で出た場合、除去食をするかの検討。
5:除去食解除の目安として定期的に血液検査
6:除去していた食べ物の接種トライ開始

下線の部分で血液検査が必要にはなりますが、医師が重視しているのはむしろ6番です。

つまり、血液検査はあくまでも、その原因と接していいかどうかの判断と、トライする目安になるだけです。

検査は絶対ではありません

血液検査で出ていたら必ず食べれないものでもないですし、逆に、出ていないから大丈夫というものでもありません。

一般の検査ではとらえられないアレルギーもあるからです。

身体の変化も影響します

また、同じ検査結果でも前回の結果からの変動や、年齢によって意味合いが大きく変わります。

人間の体ですから、そう単純ではありません。また、ある程度トライの進んでいる方では、血液検査はもうほぼ無用です。

食物アレルギーの除去食は最小限に、確実にが原則です。

むやみに避けたりむやみに食べることはお勧めできません。ぜひ、主治医と相談のうえ進めてくださいね。

発達の問題について
令和元年8月5日

このところ、数人の患者様におこったことで、とても辛いことがありました。

今日の話は、できれば、学校の先生方、保育士の方々、幼稚園の先生方に読んでいただきたくて書かせていただきます。

発達障害と診断されることは増えている

発達障害のお子さんは診断基準が出来上がり厳密化したこともあり、昔より診断される率が格段に増えました。

昔は「ちょっと変わった子」が今は「障害児」と呼ばれます。

早期診断がついて早期にリハビリをする大切さから、病気と判断するのが早くなったことはわかります。

その診断の重み

でも、診断はあくまでも医師の仕事です。「発達障害っぽいから検査してきて。」というご発言を軽々しくされていないでしょうか?

まず、アレルギー同様、発達障害は検査だけでわかるものではありません。

検査という環境が苦手な子は当然悪い結果になりますが、それで発達障害とは言いません。

診断を聞く親御さんの気持ち

次に、本当に障害がありそうなお子さんでも、医師は親御さんに伝える際、細心の注意を図ります。

伝える目的は、その子にあった適切な治療を早期に始めるためですが、逆に伝え方によってはその子の人格否定になりかねないからです。

伝えることによってその親御さんは前向きにとらえてくれる状態だろうか?
下手をすると親御さんが子供を拒否することにならないだろうか?
などと、探りながらどの程度お伝えするかを考えます。

現に伝え方がおかしかったために親御さんがお子さんを受け入れられなくなった方を何人も見ています。

また、過度に親御さんが自責の念に駆られる方もいらっしゃいます。

当院で最近拝見した方は、濡れ衣と思われる診断でしたが、結果正常児でも、「先生」と名のつく方に言われる「障害」の言葉は親御さんをどれほど傷つけたことでしょう。

慎重な対応をお願い致します

どうぞ、軽はずみな発言をする前に、お電話でもいいです、ご相談ください。

そして、集団とすこし違う行動をする子を障害児だからとまるで欠陥品の様に思うのではなく、個性に合わせて、その子がどうしたら集団に入れるのかをみて努力する、だから「先生」と呼ばれるのだと、思いだしてください。

手足口病について
令和元年7月29日

アレルギーの話はすこし置いておいて、今日は手足口病の話をさせてください。毎年この時期になるとお約束の様に流行してきます。

前にかかった方も注意です

実は、この手足口病、原因ウイルスが複数あるため、以前かかった方や、このシーズンに一度かかった方でもまたかかる可能性があります。

どんな症状?

典型的な症状は、1日だけ発熱があり、その後解熱と前後して口内炎が多発し、手のひら、足の裏中心に2ミリほどの水泡疹が出始めます。

でも、熱のない方、不顕性感染といって症状の出ない方もいらっしゃるため、インフルエンザの様に厳密に感染を防ぐことは難しいです。

感染力の強い時期は、熱の出る一日前から発熱期でその後喉にいるウイルスは急激に減少してきますので、熱が下がり、口内炎の痛みによる食事が取れないなどの問題がなければ登園可能となっております。

登園の判断はちきんと基準を守りましょう

しかしながら、手足口病のウイルスはもともと腸管の大好きなウイルスなため、便中には1か月ほど排出が続きます。

登園登校基準が緩い割に、テレビで「感染力が強いから手洗いを」と言われる理由はおそらくそのためだと思います。

発疹にもウイルスはおりますが、手足口病の発疹は皮が厚いためひっかいて外にウイルスが出ることはまれなため、発疹からの感染は警戒しなくていいと思います。

流行していると必要以上に警戒し、登園の妨げになることもあるかと思いますが、厚労省の決めた基準にのっとり、教育、保育にかかわる方々は正確な知識を持って接していただければと思います。

アレルギーについて1
令和元年7月22日

日常よく、アレルギーについてのご相談を受けます。

もちろんアレルギーなどない方がいいのですが、ご相談いただく方の中には残念ながら明らかにアレルギーだろうという方もいらっしゃれば、違う状態をアレルギーと思われる方もいらっしゃいます。

特に、食べ物のアレルギーは集団生活上では大きな問題になります。

お話ししたいことは山ほどありますが、今回はアレルギー反応と急性じんましんの違いについてお話します。

アレルギー反応と急性じんましんの違い

季節の変わり目になると、体調や疲れから急性じんましんが出ることがよくあります。

これがよく食物アレルギーと勘違いされるもので、
「普段食べているものしか食べていないのにじんましんが出た。」
「食事をしてから数時間後にじんましんが出た。」
という状態はおそらくこの急性じんましんであろうと思われます。

この急性じんましんは、検査してもほぼなにも出ません。食物アレルギーと違う機構で出るからです。

いつも食べているものであれば、急性じんましんの疑い

食物アレルギーは原則として、同じ量、同じ調理法で食べたら必ず再現性があります。

大きくなって出る果物類のアレルギーはまた別ですが、卵や牛乳など、小さいころからあるはずのアレルギーのものをいつも食べているのにじんましんが出た場合、ほぼ急性じんましんと思われます。

アレルギーはすぐに反応が出る

また、時間も関係します。

アレルギーの即時型反応は食べている最中から出ることが多く、どんなに遅くても2時間以内に出るといわれています。昨晩食べて朝に出たなどの反応は食物アレルギーではないと思ってください。

学校や保育園の先生方から検査してくるようにと言われた方の話をしょっちゅう伺いますが、アレルギー検査は苦痛を伴う血液検査であり、また、保険点数も高く高価な検査です。

必要のな方にむやみにやるべき検査ではないと考えておりますので、血液検査をお断りすることもあります。ご了承ください。

もうすぐ10年
令和元年7月16日

おかげさまで、どんぐりキッズクリニックを立ち上げてこの10月で10年になります。

私をはじめ当初からのスタッフも10年分歳をとり、お母さんの立場からおばあちゃんの立場に(まだ早いか?)なっていこうとしています。とほほ。。。

機械類も同様で、そろそろ入れ替えが必要になってまいりました。十分な研修後入れ替えの予定ですが、入れ替え時、多少不慣れな状態が生じるかもしれません。

って、いまでも使いこなしているとは言えないので、あまり変らないかもしれませんが。

十分注意して行いますが、はじめだけ多少入力などでお時間が長くかかるかもしれませんのでご容赦いただければ幸いです。

また、基本的に過去のデータはわかる状態で入れ替えをいたしますが、過去のデータ、処方などの必要な時に、すぐに閲覧できない可能性もありますので、お薬手帳や、データの紙などご持参いただければ幸いです。

ご迷惑をおかけしないよう細心の注意は払うつもりですが、よろしくお願い申し上げます。

わが子から教えられること
令和元年7月8日

病気の話ばかりだったので、今回は少しちがう話にしましょう。

おかげさまで熱ばかり出していた娘たちも大きくなり滅多に風邪をひかなくなりましたが、それでも時々は体調を崩します。

先日は次女が嘔吐下痢になり、朝からドタバタでした。でも、ふと思うと、そんなドタバタの中皆さん病院にお連れになっているんだなーと改めて思います。

病院までの道すがらも嘔吐されたりすると、時間はかかりますし、何より本人を連れてくるのが一苦労です。嘔吐しているから何も摂らせてはいけないと思いながら、水分が早く摂れるようになってほしい思いが強いとつい早めにあげてしまい、また吐かれたりします。

いつも治療する側ばかりにいると、そんな当たり前のことがわからなくなってきます。

人間は機械とは違い、思うように体調が戻らなかったり、症状がぶり返してみたりすることもしょっちゅうです。

嘔吐下痢になった娘は気の毒でしたが、時折患者さん側の立場を教えてくれることには本当に感謝です。でも、本当はその立場を常に忘れずにいるべきですよね。

思えば、医師になっても子供のいない時期にはわからなかったいろいろなことを子育てで教わりました。医師だからわかることより、親だからわかることの方がもしかしたら多いかもしれません。娘たちには本当に感謝です。

手足口病
令和元年7月1日

毎年、この時期になるとお約束の様に手足口病が流行り出します。

手足口病とは?

手足口病はその名のとおり、手と足に発疹(くっきりとした水泡疹)ができ、ぴりぴりと痛みます。口の中には口内炎ができます。

発疹の前に熱が出ることが多く、その時に口内炎(特に口蓋垂〜俗に言う喉ちんこですが その両脇にできやすいです)に気付き、診断されることが多いです。

でも、この所見は実は同じ夏風邪のヘルパンギーナで出ることもあり、紛らわしいです。ヘルパンギーナは高熱が4-5日続く疾患ですが、発疹は出にくいです。

手足口病の熱は長く続かないことが多く、1日で下がり、その後発疹が出てきて区別がつくことになります。

うつることはないですが、登園登校は控えましょう

手足口病の発疹から人にうつることはないため、発疹期でも登園登校はできますが、口内炎の痛さで食事が取れなくなる場合もあり、その場合は取れるようになるまで登園登校は控えさせてあげてくださいね。

稀ですが、親御さんにうつることもあり、親子でつらい思いをしたという方もいらっしゃることでしょう。

つらいと思ったら、一度ご相談ください

全治1週間ほどの病気ですが、時に髄膜炎を起こしてきたり、爪の根元にできた水泡がもとで正常でない爪が生えてきたり余計な悪さをすることもあります。

たかが夏風邪ではありますが、症状がつらいときには一度ご相談ください。

2019年上半期の院長コラムはこちらからご覧ください。

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