院長コラム

今年も一年お世話になりました
令和3年12月27日

と、言っても29日午前までやっていますけど(笑)。

今年も皆さんにたくさんのことを教えていただきました。感謝感謝です。

新型コロナの流行が始まってもうすぐ2年。ニュースを見て、皆さんお気づきかとは思いますが、医学は基本的に科学と統計学です。

理論だけでは説明のつけられないことを統計学で判断します。オミクロン株の毒性とかですね。

約20年くらいの勤務医時代は科学を元に考えていましたが、開業して10数年。

あ、年齢バレるわ。

この統計学に助けられています。多くの方の症状や良かった対処法を教えていただき、また別の方に伝えています。

私がよく、熱がいつまで続きそうとか言えるのは、この統計学あってこその話で、それは皆様から教えていただいたことから考えているのです。

かかりつけの方のみならず、一見さんの方皆様に教えられ、育てていただきました。そして多くのかわいい子達に癒やしていただきました。

今年も本当にお世話になりました。新年は5日から開始です。

またどうぞよろしくお願い申し上げます。

市中感染
令和3年12月20日

ついに来ましたね。オミクロンの市中感染。まあ、いつかはと思っていましたが意外と早かった。

水際対策とは言っていましたが、空港での検査が検出率50%以下の抗原検査じゃ時間の問題だったでしょう。

ちゃんとPCRをどうしてやらないんでしょうね?

さて、ここで困ったことが2つあります。

一つは軽症のオミクロン株。どうやって風邪と見分けるか、ということです。

下手すると熱がない人も可能性があるなら、発熱外来なんて意味がなくなりますしね。

もう一つは4月からコロナの検査の保険点数が半減すること。

まあ、お役人さんたちはもうコロナは終わったと思ったんですかね?

元々コロナの検査は百害あって一利なし、医療機関にとってはほぼリスクを犯したボランティアみたいなものなのですが、更に保険点数を半分にされるとなると、検査会社や検査キットを半額にしてもらわなければ赤字になります。

損になる検査をリスクを犯してやる人はいないので、このままではほとんどの医療機関が検査から手を引くでしょう。

4月…コロナ終わってると思います?

まずオミクロンが軽症なら2類から落として、検査点数なんていじるのはそれからだと思いますけどね。

市中感染の元になったと思われるかたはあらゆる報道で晒されてしまっていますが、いずれは起こり得たこと。

抗原検査で陰性なら自宅に帰すなんてことをやるから、こんなにも早く国内に入れちゃったんですね。せっかく島国だったのに。

まあ、1から2月にはまたピークでしょうか?ワクチン接種もピークの頃ですね。はー。気が重い…。

オミクロン株
令和3年12月13日

やっぱりオミクロン株、軽症説が出てますね。

さて、仮に軽症としてまだ2類扱いなんでしょうか?

インフルエンザよりも軽い、でも感染力が強いウイルスって例えばRSとかノロウイルスとかありますけど、その感染で10日隔離、濃厚接触で14日隔離って必要なの?

今後もそういう強弱取り混ぜた変異が出てくるかもしれません。

市中感染になっていない今こそ、臨機応変に対応できる体制を作っとくべきなんじゃないでしょうか?

ちなみに空港検疫、未だに抗原検査のようですが、発熱のないひとの抗原検査陽性率はPCRと比べ50%程度です。

PCRの検出が80%とみつもっても、40%の検出率。そんなんで陰性でも信じられません。これはもう、国内でもいると考えた方がいいのでは?

オミクロン株とインフルエンザ
令和3年12月6日

オミクロン、かなり警戒されてますけど、あれれれ?

確かに変異が多いということはワクチンが効きにくい可能性はずいぶんあるし、感染力も強いのかも。

でも、重症化させるものならもうデータが出てくるはず。

仮にかかったのがワクチンを打った人が多く、軽症なのだとしたら、それってワクチン効いてるでしょ?

そうでない人が重症化するかどうかだって、見つかって2週間もたてばわかるはず。

見つかるまでに1週間ほどは要しているでしょうし、南アフリカの感染者数も相当数いるようだし。

未だにわからない、というのは軽症の可能性が大きいでしょう。

重症化はすぐ言えるけど、軽症は言いきれないから決定が遅くなるからです。

正式な発表はないけれど、これはもしや?と思える状況ですね。

そんな中、鳥インフルエンザが流行してきました。

海外でもインフルエンザが出てきている様子。こちらもあれ?もしや?という状態ですね。

そもそも子供たちの感染動向を見るとコロナ前の通常状態に見えます。

新型コロナはウイルス界のテロリストのようだったので流行ると他のウイルスがすごすごと消えていっていました。

手洗いやマスクのせいだという報道もありましたが、ならなぜマスクのできない年齢のこにも流行しなかったのか?それはウイルスがいなかったから。

逆にいうとコロナがテロ行為を止めて通常のコロナに戻ってくれば、他のウイルスが元気になるはず。

もとのドン、インフルエンザが領地を奪い返しに来るのかもしれません。

さて、インフルエンザワクチンですが、情報によれば12月になりだいぶ出てきた様子。

当院では予約一杯で申し訳ありませんが、ワクチンがまだのかた、是非今年は打っておいてください。

単純化
令和3年11月29日

私たちの脳は、日々たくさんの情報を処理し記憶するために、物事を単純化して整頓する癖がある。

逆に白でも黒でもない、黒よりの白などという状態は覚えにくく、不安感を駆り立てる。なのでついつい「黒よりの白」は白と覚えてしまう。

実は医学にはこのグレーな現象がとても多く、医師国家試験でも「必ず」という言葉のはいる文はほぼ、×だというテクニックさえある。

だから、物事をその本質を理解した上で語らないと大間違いをしでかしてしまう。

経口補水液の例

例えば、某製薬会社の経口補水液。

TさんがCMをされているものだが、実に優れた水分で、吐いているときに取ると、吐くよりも早く吸収される。

つまり、その水分だけは吐いていても飲めば脱水に近づきにくいものである。

また、細菌性胃腸炎の下痢は下痢止めを使うと長引いたり悪化することがある。ノロウイルスではウイルス排出期間が長くなる。

この事実を単純化して覚えると、嘔吐しているときには吐ききってしまった方が早くよくなる、とか、下痢止めは悪だ、とかいう判断になる。

医師のなかにも単純化して間違える人もいるのだ。

でも、人間の体はそんなに単純じゃない。

経口補水液を取りながらでも吐けば体力を奪われるし、下痢がひどくてトイレから出れない状態は社会生活に支障となるであろう。

何よりも体力を奪われれば長期化するのは当たり前である。

絶対ということはない

前回も書いたが、感染予防にマスク、手洗い、換気と言われると、いつの間にかマスクをしていればうつされないと脳が勘違いをさせられてしまっている。

かかった人は飲食店で迂闊にもマスクをはずしたからだと覚えてしまっている。

でも、ちゃんとやっているのにかかった方も第5波の時にはたくさんのいらしたのだ。

変異株オミクロン

さて、オミクロン。

思えばアルファからすでにOまで変異があったのかと感心するくらいだが、まあ寒くなれば寒さに強いウイルス変異をするであろう。

さて、どうだろうか?

大事なのは脳で情報を単純化させないこと。

これは脳にとってはやや苦しくて不安の残る覚え方だが、真実や本質を間違えないためにはとても大事なことだ。

医学の情報はスッキリとしたデータで出てこない。

感染力が強い可能性がある、とか、ワクチンが効きにくいとか。

これを感染力が強い、ワクチンが効かないと覚えてしまってはいけない。

たくさんの情報を集めて冷静に、スッキリせず、不安に覚えていくことが必要なのだ。

8か月って……
令和3年11月22日

海外ではあちこちで新型コロナでまだ大変なことになっている。彼らがワクチン接種を始めたのが、ちょうど約1年前ごろだった。

イギリスを例にとってみれば、その後7−8月ごろから再度の感染拡大が始まり、現在に至る。

どうやら7−8か月でワクチン効果はかなり減弱しているらしいことがわかる。

だから世界各国で使接種の推奨は6か月後となった。韓国ではそれより前倒しするらしい。

で、日本は「原則8か月」。

は?

あのー、今のイギリスと同じ目に合わせる気?もしかしてわざと?

など考えてしまうくらいあほらしい結論だ。

まあ、想像するに、今までと同じように「現在落ち着いてるから大丈夫だと思ってしまっている。」ということなんだろうか?

医療体制にしたって、落ち着いている時期に安心しきって手を打たなかったから大変なことになったのは記憶に新しいのに。

そして流行してきたら慌てて前倒し????

おいおい、ワクチンは効果発現までに数週間かかる。流行してきてからじゃ手遅れなんですって。

8か月の理由は、おそらく始めにうった医療関係者が8か月たってしまっているから。

医療関係者が8か月で打っているのに一般の人がそれより早く打つのでは、医療関係者を軽視したことになってしまうから?

それとも、また大病院の接種終了まで2か月かかり、その終了を待つから?自治体からの混乱した苦情が多いから?

ワクチンがなかったころと今では違うでしょ?

集団接種体制だって出来てるし、6か月でできるでしょうに。

何度も言うけど、人間の浅はかな事情で甘えたことをやっていると、しっぺ返しを食うよ?

自治体の「やりたくない」事情などウイルスは考えませんからね。

原則8か月と言い切っているワクチン担当大臣の顔を皆さん、よく覚えておいてください。

2か月後、韓国は感染が落ち着き、日本では第6波。それを作ったのがその大臣だということです。

寂聴さん
令和3年11月15日

尊敬できる人生の先輩がまたお一人なくなったそうだ。と、言っても会ったこともない方だが、いい方が亡くなると何故か喪失感がドッとくる。

人が亡くなると、その人の言葉がその人がいなくなっても、伝えられた側のなかでずっといき続けていることが実感される。

色々な言葉を残された方だが、私は「命がけでやらなきゃいけない」という言葉に妙にとらわれそうになる。

命がけ。何か最近命がけでやれたことありますか?

コロナの流行でコロナ患者さんも断らず見ようとしたのも、決意は命がけだったけれど結果、そんなに命はかけなかったなー。

100年に一度の災いなら、一生に一度の頑張りでワクチン接種に参加しようとしたけれど、それほどのものでもなかったなー。

結局私も「命がけ」などしたことはないのかもしれない。いや、運良く感染をもらわなかったから命がけにならなかっただけかもしれないけど。

日々の生活で、何か明らかな敵がいるわけでもない状態で命がけで戦うことはなかなか難しい。

でも、自分が死ぬ瞬間、やりきったと思って死んでいきたいとは思う。

そういう生き方ができれば、命がけで生きたということになるんだと思う。

マスクしてても風邪ひくんですね
令和3年11月8日

先日、ふとこうおっしゃった患者様のお母様がいらっしゃいました。なるほど、何て適切な質問なんだ。

コロナの流行でインフルエンザが流行らなくなって、多くのマスコミや専門家が「手洗いとマスクでインフルエンザは流行らなくなりました。」と言っていました。

おいおい、ならなぜコロナが流行るんだ?!と突っ込みを入れたくなる話でしたが、そう、マスクしてても風邪はひくんです。

ここ数年普通のウイルスが流行れずに免疫が落ちたんでしょう。中学生や小学校高学年の、普段熱など出さない年齢の子達が風邪をひいています。彼らを守っていたのは、免疫という見えないベールだったんです。それはマスクよりはるかに強力な守り神です。

子供たちのワクチン、アメリカで始まりましたね。11歳以下は0.1mlで、発熱の副反応はわずか6%程度のようです。やはり0.3mlは日本人には多かったんだな。

日本でも、間もなく始まるでしょう。改めて申しますが、ワクチンで不妊になったり、遺伝子組み替えが起こったりとか、あり得ませんから。だってDNAの複製にmRNAは関与しませんから。むしろ、感染したときには起こりうるかも知れませんが。

免疫、大事です。つけさせてあげてください。

コロナの終息
令和3年11月1日

あえて収束でなく、終息。ずっと書こうかどうしようか悩みました。本当に終わるのかどうか明言ができなくて。

でも、何度も繰り返した波のうち、今回だけ違う特徴があります。それは、強力な変異株が出現してこないこと。

これまで、ひとつの波が終わらないうちにより強力な変異株が出てきて(今で言うアルファやデルタ)、収まりきれずに次の波が来ました。

海外でもまだ収束できていないところでもデルタ株が流行しています。

ウイルスはどこかで共存を図らなければ消滅してしまいます。ずっと強毒化はできない運命なのです。

そしてさらに、専門家の方々には見えない、言えないこと。他のウイルスの流行です。

基本的には一度に二つ、三つの強力なウイルス同士の流行はできません。

言い方は悪いですが、ウイルスにとっては人間という畑に何を育てるかの鬩ぎ合いです。そう、まるで選挙のように。

このところ、手足口病、RSウイルス、アデノウイルス、ノロウイルスなど、懐かしい奴らが出てきました。まるで、コロナの収束を待っていたかのように。

さて、ここからは人間とウイルスの共同作業です。

これだけの人数なら確実に感染源と感染先が追えるはず。いくら東京都の保健所だって、このくらいは出きるでしょう。

追えれば封じ込められます。そして他のウイルス。

余り嬉しくはないけど、待っていた彼らの流行がコロナを押さえ込んでくれるはず。おそらくキーマンはインフルエンザでしょう。

もうコロナは充分。元の風邪のウイルスに戻っていただきたい。

ま、ウイルス界では、コロナで大変な思いをさせられたのは人災でしょ、と言うでしょうけどね。

ウイルスたちの攻防を見ながら、今日もせっせとマスクをして過ごしましょう。

アウトブレイク(映画)
令和3年10月25日

新型コロナの流行の初期、なんか、この状態どっかで見たことあるなと思って思い出した映画です。

25年くらい前の映画で、かの名優ダスティン・ホフマンが主演のエボラ出血熱が蔓延する話なのですが、第一印象を今も覚えています。

LOCK DOWN。始め政府はこの地域をロックダウンし、蔓延を防ごうとしました。

主人公はロックダウンされた都市に取り残されます。

新型コロナで海外の各都市がロックダウンし、なんだか当たり前のことの様になり、東京もロックダウンできるようにしようなどと公約にかがけている党もあるようですが、そう言っている方々にこの映画を見てもらいたいです。

ロックダウンとは、他の地域への蔓延を防ぐ一方、その地域の人々は感染蔓延地域に閉じ込められる方法です。

映画のなかではある種の絶望感をもって描かれていました。

そんな人権侵害が許されるのか?!と思っていたら、コロナで各国がやり始め、日本もやれるように?!それ、人権問題を議論しないでできる話なんですか?

まあ、選挙前なので余り政策に口出しはしない方がいいでしょうが、どこまで欧米の猿真似をする気なんでしょう?

日本は欧米に比べて圧倒的にコロナ対策は成功しているんですよ?むしろ欧米が日本の真似をすべきなんじゃないですか?

でもそれは猿真似をしてきたり、だらだらと緊急事態宣言をしてきたり、医師会長があの手この手で不安をあおってきたからではありません。

一重に農耕民族の団結力だと思います。

皆がマスクし、皆が消毒し、皆がワクチンを打つ。

もちろんマスクも手洗いも100%の効果ではありませんから、しっかりやっているのに運悪くかかってしまった方も大勢いらっしゃるでしょう。

でも、その方々がちゃんと自宅隔離されてくれた。2週間も閉じ込められるのはどれだけ苦痛だったことでしょう。

でも、守ってくれた。だから被害が少ないんです。

私もここまで新規感染者が減るとは思っていなかったので、正直先はまだ読めません。

でも、小さな努力の一つ一つが被害を小さくさせたのは事実だと思います。

ロックダウンなどと言う乱暴で稚拙な政策を考える前に、国民に敬意を表し、この大きな成果を誇っていいんじゃないでしょうか?

投票に行こう!
令和3年10月18日

なーんて、V6の番組みたいな題名ですが、行きませんか?投票。

思えば、コロナ生活は私達に色々なことを教えてくれました。当たり前の幸せが当たり前じゃない事だったり、政治の方向を間違えると、とんでもない結果を産み出してしまう事だったり。

でも、一人一人の小さな力が無力ではないことも教えてくれましたよね?

私自身は、暗いトンネルの中にいるような初めの自粛期間で、誰もが絶望に近い気分でいるときに、小さい患者さんがニコッっと笑ってくれただけで救われた気分になった事を思い出します。

自分の一票はたかが一票だけど、無力ではない。それで世界は変わらないかもしれないけど、変えられるかも知れない。

選挙近くなるとばらまきを始めて、「お金あげるから投票して」と言っているような政治家の何を信じろと言うのでしょうか?

でも、それに乗ってくるバカな国民だと彼らは思っているのですよ。

上がった消費税は借金返済に用い、子供たちの負担を無くすんじゃなかったんですか?

結局老人に使われ、借金は莫大な額に膨れ上がりました。今や国民一人あたり10,000,000円(1,000万円)ほどです。

もう、騙されるの、やめにしませんか?

小さな一票だけど、私は苦しいときに救ってくれた小さな患者さんのために自分の権利を使いたいと思います。

投票しないことで政治にNOを突きつけても、彼らには通じません。

どうか、諦めないで、放棄をしないで、その一票はあなたの大事な権利です。ちゃんと使っていきましょうよ。

休日じゃなかった
令和3年10月11日

おはようございます。多くのカレンダーが赤くなっている今日。でも、休日じゃありません。

思えば、7月のオリンピックの時に前倒しでいただいてしまっています。トホホホ。

緊急事態宣言明けて、少しは気分も軽くなった今、例え赤字の日でも少しだけ軽い気分で学校や仕事に行けたらいいですね。

コロナウイルスも今のところ新たな強株への変異はないようで、 その点が去年の状態とは全く違いますね。

さて、このままコロナが終わるかどうか。それはきっとこの先ウイルスたちが教えてくれます。

ウイルスの世界は、誰か強力な流行をすると他のウイルスが遠慮して流行しない傾向があります。

この夏は手足口病、ヘルパンギーナは少なかったですよね?

マスクや消毒をしているからだとおっしゃる方もいらっしゃいますが、それで充分ならコロナも流行らないでしょ?

秋になり順調にRSっぽい感染が出だしています。

決してウエルカムなわけではないですが、これでインフルエンザが勝てばコロナは終息と考えていいでしょう。

こんな非科学的なことは専門家は言いませんけどね。

2類より5類感染症の方が圧倒的に組みやすいですからね(そろそろコロナもいい加減5類にしませんかね?)。

さて、ウイルスたちの攻防、どうなるでしょうか?

減った理由
令和3年10月4日

新型コロナ新規感染者が減りましたね。当院でも、このところ陽性のかたをほとんど拝見しなくなりました。

でも、不思議なのは「都の担当者」や「専門家」の方々がその理由がわからないと言っていること。

わかりませんか?グラフをよく見てください。

きれいにちょっと高めの険しめの山ができているでしょう?急な立ち上がりときれいに対称になっているではないですか。

これぞ自然現象。

山の高さと底辺を決めるのはワクチンや様々な要因がありますが、一度減り始めたら対称になる。どのウイルスもそうです。

毎年インフルエンザの流行時、同じように自然におさまっていくのにそれは不思議でないのになぜコロナだと不思議なのかが不思議です。

さて、ただここからが問題。

本当は免疫というのは充分な抗体のあるうちに病原ウイルスに触れることで長続きするもの。

充分な抗体のある人はマスクをとって自由な行動をしてもらう方が、三回目などと言わなくてすむのに。

でも、抗体が充分でないのが誰かわからないのでみんなまだマスクをしましょうというところでしょうか?抗体落ちますよ?ずっとワクチンを打ち続けたほうがいいですか?マスクをとれと言っているわけではないですが、折角つけた免疫がもったいない気がするんですけどね。

違和感
令和3年9月20日

オリパラピックが終わった後、テレビでは、今度は自民党の金メダルをだれがとるかのように総裁選のニュースが流れています。

緊急事態宣言がやみくもに延長になり(今回は収束状態を見て短くする可能性にも触れず)、学校は分散登校、行事や部活は軒並み中止となり、飲食店の方は苦しい思いを続けていらっしゃるときに、結局彼らの本職は勢力争いか。はー。

ワクチンを打った方が50%に達しましたとはいっても、まだ半分しか達していない。

逆に打てないでいる方のあせりは幾何のものか?

予約が取れないで苦しんでいる方のいる一方で若者が打ってくれるように優先の集団接種???

いい加減優先とかいうのやめません?

どうせ、10月に緊急事態宣言開けさせて(また増加傾向のさなか開けることになるのかもしれませんけど)、開放感をあたえて解放したのは政府ですよ、新しい総裁ですよと気分でだます戦略なのだろうが、見え見えすぎる。

ワクチンを打った人に行動の自由をというなら、もう半分の方は自由でいいはず。

11月まで待たなければいけない理由は、感染ではなく打てない方に対する配慮でしかないはず。

ならば、やるべきは緊急事態宣言ではなくて打てない方にワクチンをより届けることに他ならないはずなのに、10月末までに全員分のワクチンが届くといいながら未だ全くワクチンは来ない。

ちなみにワクチンを届けるのは総理ではない、末端にいる我々だ。

コロナが流行って保健所が大変だ、と言いながら全く保健所の拡充はされず、東京都がしていることは、保健所業務の医師への丸投げだ。

PCR検査のみならず、最近では濃厚接触者の同定や、健康観察までこっちに投げてきた。

申し訳ないが、通常業務に加え、ワクチン接種、コロナの患者さんと、コロナではないかと心配される実際の患者さんの20倍はいる風邪の方の対応、そのうえ保健所業務まで押し付けてきて、受け入れない医療が悪いだの言われても鼻で笑うしかない。

ねえ、勢力争いしている場合なんですか?

そもそも、自動車の運転も怪しいのではと思われる年齢の方が派閥のトップにいまだいて、国の運転するなんて危なすぎるとどうして誰も言わないのか?

なんか、政治評論コラムみたいになっちゃいましたけど、私は私のできる精いっぱいのことをする。

一人でも、二人でも多くの方にワクチンを届ける。

これを読まれているあなた、何もできないことは決してありません。

政治家にならなくても、声をあげることはできなくても、自分のいる国を、子どもたちが育つ国を守るために自分のできるほんの少しのことをやっていきましょう。

国や生活は政治家のものではない。私たちのものなのだから。

濃厚接触者の隔離期間
令和3年9月13日

今回終息しつつある新型コロナデルタ株による感染拡大で、多くの感染者のかたや濃厚接触者のかたにお会いしました。

そのなかで、どうしても疑問に思うことがあります。

現行で、濃厚接触者になったかたは、最後に感染者と接触した日の次の日から14日間の隔離になります。

これは、新型コロナの潜伏期間が4-5日であり、濃厚接触者が発症してさらに10日経過する(感染者は10日隔離)までの期間です。

無症状のかたもいるとしても、この14日を過ぎれば感染の危険はありません。

多くの濃厚接触者のかた方の検査をしてきましたが、PCR陰性の方もたくさんいらっしゃいました。それも、接触から4-5日めです。

現行ではこの人たちはたとえPCR陰性でも14日の隔離です。何故?!

そして感染者には「発症から6日以上経過し、症状がなく24時間あけた2回のPCRで陰性なら隔離解除」という規定があります。

でも、濃厚接触者にはありません。

ずっとこの人たちの隔離の必要性に疑問を持っていましたが、ここに来てまたおかしな規定がもうけられるそうです。

「ワクチンを打っていれば濃厚接触者の隔離期間は10日でよい」とするものです。

ワクチン接種後も感染すればウイルスの排出は非接種者と同じというデータが出ていたはずですが?!

こういう規定は、政治や経済が絡んでは絶対にいけないもので、科学はどんなに人がこうあってほしいと願っても、厳然たる事実を突きつけてくるものです。

でも、日本にはCDCがありません。政治よりも力のある科学がないのです。

人間同士なら力のあるものが勝つ、それでいいでしょう。でも、事実対人間の願望では事実が勝ちます。

このコロナ禍で日本の政治がどれだけの大きなミスをして来たのか数えきれません。

豪華客船に始まり、初期の頃の中国人旅行客の受け入れ、意味のない休校、馬鹿の一つ覚えの緊急事態宣言、保健所の拡充をしなかったこと、医療体制を整えなかったこと、オリパラピック…。

ウイルスはまあこのくらい許されるだろうという、人々間の甘さは全く通用しません。

濃厚接触者の隔離期間は確かにもっと科学的に整頓されるべきですが、それがワクチンでいいのか、科学的に裏付けられているのか、日本の非科学的な政治家達に更なる疑問が生じるところです。

公表のお願い
令和3年9月6日

さて、今日は市民の皆様向けというよりは医療関係の方向けに書いています。もちろん、政治関係の方もみていたら読んでください。

当院のある東村山市は小平保健所の管轄下にあります。

小平保健所は東村山市以外に小平市、東久留米市、清瀬氏、西東京市を管轄しています。

実は、昨今急増した濃厚接触者の方の家族から日に10件以上のお問い合わせが来ます。

当院で見れるのは小児だけですが、時には大人の方からもお問い合わせいただきます。

何故か?他院さんでも検査はしている話は多く聞くのに?

保健所さんにお問い合わせしたところ、5市で「公表していい」としている小児医療機関が当院だけとのこと。

内科に至っては東村山はゼロだそうです。だから、検査していても公表不可の医療機関は紹介できないということでした。ごもっとも。

でも、医療機関の皆さん、あなたの患者さんが路頭に迷っておられます。

小平や清瀬からの患者様も多くいらっしゃっています。

当院でもそんなに多くの方を受けられるわけではありません。

お一人の診察をするのに、防護服を着てフル装備して外に出かけ、説明と診察をして戻って処方をし・・・約15〜20分かかります。

一日にできて2〜3人が限度です。そして、その対応で院内感染はもちろん、スタッフ感染もしません。

公表すると患者さんが集まったり、風評被害が怖かったりする気持ちはわかります。

でも、公表医療機関が少ないから集まるんであって、多ければ集中しません。

風評被害にしても、軽症者や無症状者が普通の風邪としておかかりになっているリスクを考えれば、院内感染のリスクは同じです。

むしろ、初めから隔離ができる利点があるため、院内感染は起こりえません。

ご遠方からお越しいただき、初対面なのに完全防御でお会いし、信頼関係も構築できていない医者に陽性を告げられ、濃厚接触者となった方々には本当に申し訳ない思いです。

公表することに関しては、3月まで都が補助金を出していましたが、以後ボランティアです。

補助金がなくなったとたんに手をひかれた医療機関もいらっしゃいます。残念なことです。

でも、今私たちにできることのひとつずつをしていくことが、大きな改善につながるのです。

どうか、ご協力を。切にお願いいたします。

デルタ株の終焉
令和3年8月30日

最近よく、私の戯言のつまったこのコラムを読んでいただいているというお話を耳にします。ありがとうございます。

先週ドタバタで手抜きしたお詫びに今回はちょっと手の込んだ計算をしてみました。

さて、都内ではデルタ株が猛威をふるい、ここ東村山も例外ではありません。いったいいつ終わるのか?

去る7/17辺り、オリンピック前に感染拡大がしてきた頃から考えましょう。

この頃デルタ株が急増してきました。この計算は、全ての新規感染者がデルタ株であったと言う前提で行っています。

7/17から8/24の新規感染者の累計が127,871人。この時点で(正確には22日までで)ワクチン2回終えたかたが5,137,645人。

ワクチンのデルタ株への効果には色々なデータがありますが、抗体量として60%ほどの有効率というデータを信じると、ワクチンによる免疫をもつ方が3,082,587人。

かかった人との合計は3,210,458人。

東京都の人工は約1,400万人なので、これまでに免疫を持った人は3,210,458÷14,000,000=0.23で、23%のかたに上ります。

新規感染者の増加がこのところ止まってきたので、いつもどおり緩やかな山を描くとして、折り返し地点とすると、第五波が終わる頃にはこの倍、46%のかたが免疫を持つことになります。

集団免疫が成り立つのは最低で60%とすると、あと少しで流行の終焉です。

もちろん、この計算ではワクチン接種後に感染した人は計算されていませんし、終焉までにまだ13万人も感染するという恐ろしい前提に乗っ取っての話です。

一般に、暑さにも寒さにも強いウイルスはいません。秋になるにつれデルタ株の勢いも衰えると思われます。次の変異株がでなければ冬までにコロナは終わりです。

あくまでも計算上ですが。

学校・・・
令和3年8月23日

今週や来週からいよいよ新学期です。コロナ感染は、確実に子供の間でも流行してきており、当院も実は大忙しです(子供の検査しかしていないのに)。

休日ワクチン接種と検査結果の報告に追われている有様です。

せめてもの救いは夏休み中だったこと。でも、これで新学期、本当に始めるんですか?

1年半前の休校は必要なかったと思いますが、やるなら今ではないですか?

確実に学校での感染拡大が起こります。
先生方、覚悟の上ですか?

ワクチンて効くの?!効かないの?!
令和3年8月16日

災害級の感染爆発、人流が押さえられない、ワクチン打ったからと言っても感染はしますよ、医療はひっ迫して入院できません。

オリンピックが終わったとたん、化けの皮を剥ぐように危ない報道が中心となりましたね。

オリンピック前には早くワクチンをうてうてとあんなに言われていたのに、一転してワクチン効かない報道ですか。

これでは我々は何のために休日返上でワクチン接種をしているのかわからなくなります。

でも、でもですよ、もしワクチンが効かないならなぜ高齢者の感染者が押さえられているのか?おかしくないですか?

デルタ株にたいしてもちゃんと効いているから高齢者が少ない。それは確かでしょう。

でも、ワクチンが来ない。さらに、ワクチンを打てば大丈夫と思わせてしまうと、人流が押さえられない。

だから、効かないことにして一方では接種をすすめる。

まあそんなところでしょうか?

でも、やっていることが矛盾してしまうと、こういう報道による世論操作は不信感のもとになると思うんですけどね。

ウイルスも変異して暑さと湿気に強くなった。

同じ行動をしても、ウイルスの得意な気候の時には感染は広がります。これは自然の流れで仕方がない。

なだらかな山を作って下がるまでは続いてしまうでしょう。

だから早くワクチンを!

ワクチンは感染するよりはるかに多い抗体を作ってくれるんです。効くんです。

今日から個別接種が細々とではありますが、再開します。

予約大変だとは思いますが、諦めないで。私も諦めません。一人でも多くの方に届けるために。

I TOLD YOU(だから言ったのに)
令和3年8月9日

東京初め、全国の新型コロナ感染者数が止まりませんね。

今となっては、なぜ若い世代(ウイルスを運ぶ世代)から接種しなかった?ということが悔やまれてなりません。

全体の感染者数が抑えられれば、重症者も当然減る。

お年寄りは行動範囲が広くない方が多いから、不特定多数の人と接する働く世代の免疫をつけてしまえば感染者数が抑えられるはずだった。

なぜそうしなかったか。

一つの理由は「夏に強い」ウイルスの出現を想定していなかった。つまりデルタ株のことです。

でも、ワクチン接種が始まるころにはデルタ株は出現していたので、方向転換はできたはず。

もう一つの理由は、政治的に会社の重鎮であるとか、権力を持っている方にお年寄りが多かったからでしょう。

国会議員だって平均年齢何歳?っていう国ですから。

でも、自分が年をとって感じることは、年をとると新しいことがしにくくなる。

こんな未曽有の災害に立ち向かう新しいアイデアが出にくくなる。

画期的な新薬カクテル療法!!と総理大臣は言っていましたが、入院しなきゃやりにくい治療です。

あれは、ガンマグロブリンという血液製剤の一種になるので、点滴するのに2〜3時間はかかる。

その間頻回に血圧等のチェックをしなければいけません。

しかもコロナ感染症の方に。軽症か中等症のうちにやらなければ効果がないのであれば、軽症者から入院しなければいけないのに、入院は重症者のみという。

じゃあ、カクテル療法は使えません。しかもお一人の薬だけで25〜30万円。

在宅でやれと言いますが、そんな高価な薬を何人分も購入して(保険請求してお金として戻るのは2か月後。保険で切られてしまえばクリニックが負担することになる。)お一人に2〜3時間つきっきりになってやれる開業医がどこにいます?

そもそもPCR検査をやる医療機関が増えないのだって政治に責任がある。

ぶっちゃけますが、PCR検査はクリニックにとって百害あって一利なしなんです。

保険点数分ほぼ丸々検査代。つまり保険点数は高いから入ってくる金額は大きいけれど、そのまま検査会社に払うことになる。

実はインフルエンザの抗原検査をするほうがずっと利ザヤは大きい。

リスクを冒す価値なし!と多くの賢い医師たちが思うのも当然です。その見返りが「医療関係者ありがとう」じゃ、鼻で笑われますよ。

政治家の皆さん、いくら緊急事態宣言したってもう誰も聞いてはくれません。

いいかげん目を覚ましましょう。あなた方は見限られたんです。

その代わり今できることをやる。検査を拡充したいなら、利ザヤを大きくする。

カクテル療法センターをつくって入院しない方にもカクテル療法ができるようにする。

そしてワクチン!

「希望するすべての方にワクチンを届けます」といってアストラゼネカ製を配るようなことをやっているんじゃない!

ワクチンが済んでも感染させますよと、2/3が感染させなくなる事実を隠して1/3を取り上げて報道させるんじゃない!だから信用されないんですよ。

私には経済や政治はわかりません。でも、医療ならわかる。

今政治が耳を傾けるべきは医師たちの意見じゃないんですかね?

ワクチン
令和3年8月2日

今日も暑いですね。8月は個別接種が中止になって、集団接種のお役に立とうと休日返上で頑張っていますが、暑い!

接種から帰ると汗だくでシャワーを浴びずにいられません。

さて、市へ届くワクチンが極端に減少した一方、東京都は集団接種をあちらこちらで始めました。

どうやらやっとワクチンのみがゲームチェンジャーだと気づいたのかも知れませんが、国からのワクチンを横取りする形で都がとったため、市へのワクチン配給がなかったのだと思います。

やっと軌道に乗った矢先に、別の船頭が出てきて引っ掻き回している感が否めません。

誰がやるのかに意味はありません。

少しでも多くの方に少しでも早くワクチンを届けること。その目的を見失わずにやってほしいものです。

PCR検査
令和3年7月26日

市販のPCRで陰性だから大丈夫。周辺でこの言葉を聞かれたら、注意してください。

以前も申しましたが、市販のPCR検査は「感度」が低いです。そのため、決して「陰性の証明」にはなりません。

最近感染された方々から、市販の検査キットでは陰性だったという話を2件うかがっています。

感度の低さは以前から言われていましたが、恐らく、想像以上に役に立たない様です。

ひどい薬局は有料で陰性証明を出すところもあるようです。

ここまで来ると既に犯罪の域になりますが(薬剤師さんに証明書を出す権限はありません)。

受診してもなかなか検査に結び付かないから、市販のでやっちゃえ!と思う方も多いかもしれませんが、正に無駄金です。

もっと怖いのは、陰性だから大丈夫として周りの人たちにうつしてしまうことです。

残念ながらうかがったお一方は、陰性を信じて連日お仕事に行かれ、周りにうつされました。

接触歴もなく、無症状の人が旅行や帰省のため念のためにやられるには問題はないと思いますが、接触歴もしくは、症状のあるかたは必ずちゃんとした検査を受けてください。

以前疑問としてあげた、東京都で感染者が増え続けるのは何故なのかの要因の一つは恐らく、この検査キットのせいもあるかと思われます。

いったい誰に怒ったらいいのだろう?
令和3年7月19日

恐らく、日本中の医師が怒っていることだと思います。私もです。突然ワクチンが足りないと言い出した。

やっとご高齢の方々の接種が終わり、働く世代のかたや、若い方に順番が来たという矢先に、はい、ワクチンここまでですって、なんだそりゃ?!

だからほら、こんなに接種しているのに感染者増加が止まらない。止めるために接種してたんじゃないの?!

何度も言うように、働いたり、学校だったり動かざるを得ない人たちに先に接種すべきだったんじゃないですかねぇ?

それを、若い人は重症化しない旧タイプの性質がいつまでも変わらないと信じて高齢者から始めた。

デルタ株が増えて、若い人も感染するとなって、挙げ句ウイルスが暑さにも強くなって、今までの計算じゃまずいとなっても方針転換ができないこの国のトップの愚かさのツケを払うのは国民だなんて、納得行くわけがない。

そもそも何故ワクチンが急に来なくなったのか、何故誰も説明できないんだろう?

これは何処かにストックがあるとか、分配がうまく行っていないんじゃない。国にワクチンが入ってきていないのだ。

想像はできる。もともとオリンピックのためのワクチンだから始まってしまえばワクチンを回すメリットはもうない。それで輸入を減らされたのかもしれない。

もしくは、イギリスでアストラゼネカではデルタ株に弱いことがわかってファイザーかモデルナの追加接種をするため横取りされたのかもしれない。

本国アメリカでも3回目を接種するなら足りなくもなるだろう。

いずれにせよ、説明を避けて納得してもらおうなんて虫が良すぎる。

市が説明できないなら都が。都が無理なら国がすぐにでも説明してもらいたいものだ。

あー、全く腹がたつ!!

不思議なこと2つ
令和3年7月5日

なんか、最近社説みたいになっちゃっててすみません。今回もそれっぽいので嫌な人は見ないでください。どうしても払しょくできない疑問が二つありまして・・・。

1:どうして東京だけ感染者が減らないのか?

緊急事態宣言が明けて(というか、増えてきたタイミングで明けましたけどね。)、あんなに多かった大阪や札幌はそれなりに落ち着くのにどうして東京は精々いって300−400人でまた増えるのか?

東京の若者だけが悪いのか?そんなことあるはずない。若者は全国にいる。飲食店だって。

もしかしたら、マスコミや我々が「悪者」にしてきた感染拡大のもとはほかにあるんじゃないかって、思いません?

下げ止まった2週間前にそんなに行動変容ありましたっけ?ないでしょう?

まあ、緩やかなカーブを描いた増減は自然現象なので仕方ないとして、底辺が高いままなのは問題がある。では、何が他都市と違うのか?

保健所の体制です。

全国で東京都だけ保健所での検査が行われていません。

医療機関で行われます。1月から変わったこのシステムは、当初検査と医療を結びつけるのが容易なため(具合が悪い人は検査した医療機関の医師の判断で病院に送れる)よいものに見えていましたが、無症状の濃厚接触者もすべて検査は医療機関で行わなければなりません。

つまり、あえて濃厚接触者が外出し、検査を受ける必要性があるのです。

また、保健所の聞き取り後、濃厚接触者への連絡は本人が行います。これも東京都独自のやり方です。

さて、もし自分がかかったと仮定してください。

濃厚接触者には仕事上大事な取引相手や関係が微妙なお付き合いしている人がいます。

まるで罪を告白するようにその人たちに連絡をしなければなりません。その人たちが今後2週間監禁されるために。

正確に、正直にできる人がどのくらいいるでしょう?

また、その人に言われて素直に従う人がどのくらいいるでしょう?

さらに、最近では保健所の方が「無症状の濃厚接触者は検査の必要はありません」とおっしゃいます。

つまり、何かというと、濃厚接触者は接触から14日隔離されます。

検査で陽性になった「感染者」はその時点から10日隔離されます。

接触から5日以上経過して万が一陽性になったらトータル15日以上隔離になってしまいますよ、ということです。

一見もっともですが、その指導では、感染者数は正確には出てきません。300人という発表の裏には本当は600人ほどの感染者がいるということになります。

検査をしていないわけですから。確かに、濃厚接触者をあえて外出させ、医療機関に行かせることはリスクがあります。

医療機関でも細心の注意は払っていますし、当院でも濃厚接触のわかっている方の診察や検査は建物外で行っていますが、その行き帰りの監視はできていません。

外出ついでに買い物をされていても誰にもわからないのです。

他県のように、濃厚接触者に検査キットが郵送され、検査をするようにすれば、正確な感染者数が出、濃厚接触者の外出を抑えることができます。

当初は感染者が多すぎて保健所の負担を減らす目的でしたが、なぜ戻さないのか?

少なくとも、濃厚接触者の検査を郵送で行うことがどうしてできないのか?とても疑問です。

東京都感染蔓延の原因が本当に若者や飲食業なのか?保健所体制ではないのか?そろそろ、見直さなきゃいけないんじゃないでしょうか?

あれ?長くなっちゃったのでその2は来週にします。すみません。

2021年上半期の院長コラムはこちらからご覧ください。

2020年下半期の院長コラムはこちらからご覧ください。

2020年上半期の院長コラムはこちらからご覧ください。

2019年上半期の院長コラムはこちらからご覧ください。

2019年下半期の院長コラムはこちらからご覧ください。


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