学校って…保育園って…
院長コラム  12月26日

日々新型コロナの感染者の方とお話をしていて、皆さんが一番驚かれるのが、濃厚接触者の定義です。

「熱が出る48時間前」から一緒に食事したり、マスク無しでお過ごしになった方が濃厚接触者に当たる。

というものです。熱が出れば当然疑うし、隔離もする。でもその前からなんて。

そうなると、現在あえて濃厚接触者の同定をしていない保育園や幼稚園。

先生方はなんという勇気だろうと思います。

濃厚接触者で、いつ発症してもおかしくない、マスクをしていないお子さんたちと濃厚接触しなければいけないからです。

一方、学校と言うところは本当に時代から取り残されがちで、未だにコロナの感染を恥ずかしいことのように扱われます。

誰がかかったかひた隠しにされ、そのせいで感染者の同定が遅れ、感染が広がってしまいます。

中には受診時に検査無しで風邪と診断され、そう思い込んで家族中に広がったあとわかる方もいらっしゃいます。

感染を広めないためには、早期発見早期隔離。

もしくは、皆かかっちゃうしか手がありません。

皆かかる方法を選ばないなら、早期隔離ができるように情報公開を。

そもそも国民の1/3がかかっている状態で、感染者を差別するようなことはいくら子供でもしないでしょう。

教育に関わるような人達がもっと臨機応変にできないようではだめではないですかね?

ああ、今年最後のコラムだったのにまた愚痴ってしまった。

とはあれ、今年一年大変お世話になりました。

まだ29日の午前までやりますが、来年もよりお一人お一人に寄り添えるよう頑張ります!

反撃って…
院長コラム  12月19日

まさか自分が生きている間に防衛費のために増税が許される世の中になるとは思ってもいなかった。

しかも反撃能力のために。

反撃って?

今ウクライナがロシアにしている攻撃は全て反撃ですか?相手が先に手を出せば過剰防衛でも反撃ですか?

ミサイルを打たれる前にミサイル基地を攻撃するのは反撃なんですか?

どこからが攻撃ですか?

岸田首相はもう持たないから、今のうちに国民が反対することを決めてしまって交代すればいいのだろうけど、でも、あなたは総理大臣であって、大統領ではないはず。

憲法9条論争を棚上げにして、反撃することをたかが総理大臣が決める権限があるなんてびっくりです。

ま、増税されたくもないんですけどね。

相手が拳を上げたから戦う。気に入らないから戦う。

私達、子供達にそれが正しいと教えてきましたっけ?

私個人としては人を殺す機械にお金なんか出したくないんですが。

まして、自分の家族が戦争の加害者にも被害者にもなってほしくないんですが、皆さんは容認できるんですか?

抗原検査
院長コラム  12月12日

毎日診療していると、毎日同じお問い合わせいただきます。

抗原検査で陽性が出たからPCRしてくれませんか。
抗原検査で陽性出たから診察してもらえませんか。
というものです。

何度も書きましたが、抗原検査は鈍いので、陰性に出たときは信頼性にかける検査ですが、陽性は確定です。

なので、PCRを再度やる必要はありません。

また、陽性に出たら感染者として応対させていただくことになり、通常の診察はできません。

それ以上に抗原検査で陰性だからと感染した方が通常の生活を続けられているのではと心配があります。

もう本当にただの風邪、何なら新型でないコロナっぽいですが、まだ法律上は2類相当です。

急に医療器具を扱いなれてない方々にお渡しして使い方や、判定の理解が充分でない方が、多いと思います。

医療器具をむやみに皆さんにお配りした政治側にも責任はありますが、どうか皆さん、よく考えて正確に使ってください。

はいはい。医療機関を悪者にしたいのね。
院長コラム  12月5日

思えば、緊急事態宣言を連発した安倍政権、その後の小池都知事、支持率を落としました。

岸田政権の支持率はもう落ちようもないほどだけど、行動制限の責任を都道府県になすりつけましたね。

医療現場でも、これだけ軽症の新型コロナ感染者の方々に1週間、小さい子の親御さんにはそれ以上自宅待機をお願いし、心苦しいばかりです。

ほぼ風邪と変わらない症状の方に対し、コロナですといい、自宅待機になりますと言いながら、相手の患者様の心に検査しなければよかったという気持ちが湧いているのを感じることがあります。

やれと言われているからやってはいますが、これではいい加減に「風邪です」という医者の方がいい医者と思われることでしょうね。

ここに来てやっと5類への検討を始めたかと思ったら、今度は医療費がかかるぞキャンペーンを始めました。

え?!塩野義の薬は国が税金で100万人分買ってあるんですよね?それを国民に売りつけるんですか?

なんだよ。結局5類にしたくなくて、でも、悪者役はやりたくないから、5類にしたら医療機関でお金がかかるならよー、って言ってまた私達が悪者か。

なら、ワクチンも治療費も公費負担のまま5類にすりゃいいんじゃないの?

そもそも、これまで政府が勧めてきたように、検査も薬も医療機関抜きに市販でやって、中には抗原陰性だからって違うと思って通常生活する感染者もいてってなるでしょ。

だから減らない。

とっくに世の中では5類扱いされてるんですよ。

人数なんて多分全く把握できてないですよ。

岸田政権お得意のなし崩しにもうなってるじゃないですか。

私は患者さんのために医療をしているんです。

悪者はもうやめさせてください。

どうしてゾコーバには重症化予防効果が確認できなかったのか?
院長コラム  11月28日

先週ようやくゾコーバ(塩野義のコロナの薬)が緊急承認されました。

ところが報道による評価は限定的です。

もちろん、国産とはいえ新薬に対する警戒感はあると思うが、私としてはこの状況下で効果を証明するのはなんと大変なことだったかと称賛を送りたいと思いますが。

あるワイドショーで、「ゾコーバは症状を一日早く改善させる、でも重症化予防効果については確認されなかった」と報道がありました。

実は事実です。でもこれはインフルエンザのタミフルと同等の効果なんですよ。

あれ?と思われる方もいらっしゃると思います。

実際にインフルエンザのときにタミフル等の薬を使われると、すっと熱が下がったり、楽になる経験をされた方は多いと思います。

でもなぜ統計にするとこんな程度なのか。

それには統計のからくりがあります。

今回のゾコーバは発症後72時間以内の内服となっています。

もちろん、早いほうが効きがいいはず。ウイルスの増殖を止めるのですから。

でも、データを取る上ですぐに飲む人と72時間ギリで飲む人を取り混ぜなければいけません。

なので、すぐに飲んだ人が数日間早く熱が下がる結果と、3日目の人が何日かで熱が下がる結果を統計で見ると一日になってしまうんです。

また、重症化予防効果はあるに決まってます。

でも、オミクロン株の重症化率は1000人に一人。

今回の治験は1000人ちょっと。国内では600人。重症化する人がいなければそれを予防できたかはわかりません。

だから「重症化予防効果は確認できなかった」んです。

これを重症化予防効果がないと考えてしまってはいけません。

人はデータを単純化して覚えたい生き物です。でも、単純化すると間違った事を覚えてしまう。

ちょっと面倒ですが、でも正確に覚えていきましょう。

思惑と現実と命
院長コラム  11月21日

当たり前のことだが、この世は沢山の命とそこに起こっている事実、現実で成り立っている。

コロナの流行で私達医師は否応なしにこの世の中の流れの中心部に押し出されてきた。そこで見えてきたことがある。

いったいいつからなのか、彼らがそれを当たり前と思いこんでいる様子からすると、恐らくだいぶ前から、世の中の事実やあるべき姿は政治に歪められてきた。

彼らにとって都合の悪い事実は、報道しないなど「隠す」ことによって世間の目から逃れてきた。

今のコロナ対策はその集大成のようだ。

多くの専門家や、臨床医がコロナは弱毒化し、もう2類相当の疾患ではないと証明しているにも関わらず、明らかな理由を言わないまま、まだ5類にする時期ではないという。

じゃあいつが時期なんだ?感染者数が減ったって変えなかったじゃないか。

来年の4月からか?ワクチンが有料化するタイミングか?

インフルエンザとコロナの違いは、あと残されたのは内服薬の使用だ。

コロナには薬がないと思っている人が多いようだが、実はある。

でも、薬が足りないから、欧米では皆使える薬が日本では高いハードルがある。

軽症者は塩野義の薬に頼るしかない。

塩野義の軽症者用の薬はその後効果が証明され、政府の承認待ちだということをご存知だろうか?

もうかれこれ1ヶ月以上はそのままにされている。

やっとこの火曜日に動き出しそうだが、もっと早く緊急承認してくれれば、どれだけの人が楽に過ごせたかわからないのに。

薬が出ると困る理由は何だ?5類にどうしてもしたくない理由は何だ?

政治家に騙されないことは大事だが、隠されていることを知らされないこともある意味騙されていることと同じだと思う。

この国は、この世界は一部の人のためにあるのではない。

私達の生活を取り戻すために、彼らの嘘をちゃんと暴いていかなければと思う。

主権は政治家にではなく国民にあるのだから。

ディズニークリスマスストーリーズ
院長コラム  11月14日

さて、我が家は言わずとしれたディズニーフリークなんですが、娘たちのお迎えがてら夕方のチケットを買ってディズニーのクリスマスパレード見てきました。

3年ぶり?のクリスマスパレード。もう涙出ました。

まだダンサーの方々は出られないのですが、フロートと少しのトナカイさん達。

それでも、おかえりなさい。

実はこの日を待ちわびながら携帯の着信音は夏も冬も「ディズニークリスマスストーリーズ」にしていました。

長いのでイントロ部分で電話出ちゃうんですが。

早く元のディズニーにもどっていただけるよう、せっせと投資(買い物?!)してきました。

守りたいもののために、あと少しだけ頑張って戦おうと思います。

いざ出陣
院長コラム  11月9日

月、火曜日と私用でお休みをいただき、図らずも4連休となってしまいすみませんでした。

この間世間ではコロナの再増加と、インフルエンザの出現があったようで、遅ればせながら本日から再度出陣です。

前回の第7波の教訓を活かし、検査がパンクしないよう、体制を整えてきてはいますがさあ、どうなるか。

ま、対策本部長が記憶も記録もなくす方で、厚労大臣がウイルスと細菌の違いの理解もされていない方なので、正直どうなのかとは思いますが…。

ま、現場が頑張るしかないでしょうね。

ハッピーハロウィン!
院長コラム  10月31日

なんて言っている場合じゃない。やはりコロナの第7波は感染者数が収まり切らないまま、次の波を迎えようとしています。

政府のコロナ対策も、抑えたいのか広めたいのかよくわからない迷走が続いています。

全体の見通しがなく行き当たりばったりだから、こんなことになるんだと思いますが。

さて、当院は新型コロナ診療をすると公表している医療機関です。実は市内では小児科で公表しているのは2施設しかありません。

そのせいか、時々「発熱者相談センターから何かもらっているんですか?」と聞かれます。答えはノーです。

発熱外来をするとか、検査をするとか、まあ施設基準を満たさないとできないですが、全て任意で、むしろ役所側は「させてやる」体制です。

こんなに発熱外来が足りないと言っているのに、全ては医師の側のやる気とか善意に頼っています。しかもハードルを設けて。

今回、保険点数の改訂でさらにハードルが上がりました。

ま、新たに発熱外来をやる医療機関には旨味のある話なので、発熱外来を増やしたいんだとは思いますが、既存の医療機関には「ならやらないよ」と言われても仕方のない条件(時間外とか新たに拡充しないといけない)が課せられ、これでは今まで善意でやっていた先生は嫌になってしまうだろうなー。

やってほしければ、脅しや強制ではなくて、やるメリットをつければいいのに。

やってるところに負荷をかけるんじゃなく、問題はやっていないところにいかにしてやらせるかじゃないんですかね?

吸入器大活躍
院長コラム  10月24日

先週辺りからゼイゼイさんが増えました。

気管支拡張剤の吸入器をフル稼働で回しています。

時期的には喘息さんとRSウイルス感染の方がかぶっているのだと思いますが、何だかこれって久しぶり。

こんな表現すると多分お怒りになる方もいらっしゃるとは思いますが、歴史的に言えばヒトラーの去ったあとのヨーロッパだったり、プーチン撤退後のウクライナだったりするように、コロナ弱毒化はちゃんと他のウイルスがわかってるんですね。

久々の日常的ウイルスの流行で、何か忘れてるんですよね。

普通のウイルス相手に濃厚接触がどうとかいう話をしがちになったりして。

自然界と世の中が日常を取り戻してきている中で、取り決めのせいで日常に戻れない状態の歪みがあちこちで起きてます。

まだ2類相当だし、たから発熱者お断りのクリニックがそれを許されるし、学校関係も兄弟の体調不良で登校禁止。

取り残されてるとしか思えません。

昭和か!ってツッコミしたくなるくらいですね。

なあなあにしてゆっくりやるんじゃなく、ちゃんとけじめつけてほしいなぁ。

オンライン診療と責任
院長コラム  10月17日

コロナ禍のどさくさで、本来なら反対多数になりできない変化をこの機に乗じてやろうとしている。

マイナンバーカードの義務化もそうだし、オンライン診療も。

マイナカードが保険証と一体化されれば、そりゃ忘れてもオンラインで資格確認ができるけど、保険証が変わるときにはその都度マイナカードも変えなきゃいけないということか?

処方履歴の提示が任意なら薬の飲み合わせのチェックもできないし、ドクターショッピングで薬を貯めることだってできてしまう。いいのか?

そしてオンライン診療。

小児科をやっていると、どうしてそんなことができるのか本当に疑問だ。

しばしば親御さんの訴えと子供の症状が食い違うことがあるし、中には親御さんがネットを見て思い込みの診断をつけられることがある。

それを信じたらとんだ誤算になる。

そもそも、医療は聞いて、診てなんぼだ。

全くオンラインなどでできる気がしない。

オンラインを推し進められればられるほど、私達の仕事は傍から見ると簡単に見えているのだと痛感する。

何のために6年も大学に行き(恐らく一般の方には医学部の勉強量は想像もつかないと思うが、医学部に入学するような生徒でさえ1割位は学年が上がれないのが普通)、その後研修もあり、以後も勉強を続けていくのか。

簡単に説明する話の影で、どれほどの知識と経験の集積が必要なのか。

申し訳ないが、医療を甘く見ないでほしい。

一人ひとりの病気に、政治家さん達とは比べ物にならない責任を負っているのだから。

抗原検査キットって…
院長コラム  10月11日

いつの間にか医療用の抗原検査キットが一般に出回り、当たり前に一般の方が検査をされるようになった。

でも、ちょっと待って。こういった検査が医療の専売になっていたのにはわけがあります。

検査キットの特性や陽性率、検体採取のコツ等を理解した上でやらないと、正確な判断ができないからです。

最近の使われ方を見ると、そういう地道な知識の集積が随分なめられたものだなと思います。

さて、ここで復習です。

抗原検査キットは、医療用のものでさえ、熱が出てすぐだったり、熱のないときの検出率はPCRの約50%程度です。

PCRの感度が70-80%と言われているので、陽性になる率は0.8×0.5=0.4と、取り逃がしが6割ある計算になります。

また、MAXでもPCRに少し劣るくらいなので常に3割位は拾えません。

唾液の抗原検査キットはこれよりさらに感度が低くなります。まして、取り方によって差が出ることも明らかです。

つまり、自宅の抗原検査キットは陽性に出れば確定ですが、陰性を証明できるものではありません。

インフルエンザの流行が待っている今、オンライン診療で抗原検査キットで陰性ならインフルエンザの薬を出すって、正気ですか?

もうコロナ忘れていい?
院長コラム  10月3日

大分減りましたね。感染される方。

ゆっくりですが。

ま、登録しなくなったので、検査陽性でもそのままの方もいらっしゃるかもしれませんが。

ともあれ、ほっと一息です。

何故かコロナの規制緩和は感染が落ち着いているときでないとできない的な風潮があります。

さあ、今じゃないですか?

塩野義さんのお薬もいいデータが出たようですし、もう文句ないでしょう。

支持率の低下、膨大な国葬費の穴埋め(一人のお葬式に16億、もしくはそれ以上かけるなんて!命の重さは平等です!)これを挽回するにはコロナを5類にするしか手はありませんよ。

ワクチンに続き、薬ができるんですから、今しかないでしょ。

さて、我々はそろそろインフルエンザと戦う準備をしようかな。

発熱の方を診なくされている先生方、ぼちぼち再度ご参加いただけないでしょうか?

久々にいいものを見せてもらいました
院長コラム  9月27日

今日は極めて個人的な話です。

すみません。

昨日お休みをいただき、中学生の娘のバレーボールの試合の応援に行ってまいりました。

お陰様で無事に優勝してくれました。

準決勝が一番接戦で、1ヶ月前に戦ったときより格段に成長を遂げた強豪校との戦いでした。

でも、お互いに実力を振り絞った感があったんでしょう、優勝が決まったときにそのチームのエースが駆け寄って来てくれて、たたえてくれていました。

世界では今こんな平和にバレーボールの試合だなんてとんでもないという国も多数あるでしょう。

でも、その人たちも、我々も忘れてはいけないのに忘れてしまっていること、ありませんか?

彼女たちを見て、敵チームを認め合い讃え合うことの大切さ、本来のスポーツの目的がそこにあるのだと改めて感じました。

いがみ合ったり、羨んだり、まして殺し合ったり、大人たちは何をしているんでしょう?彼女達こそあるべき姿なのではないでしょうか?

刷り込み
院長コラム  9月20日

インフルエンザが流行らない年を3年経験した。当初その理由を「マスクとアルコール消毒のお陰だ」といわゆる専門家達も話していた。‥‥じゃあなぜコロナは流行ったのか?

きっと罹ってしまった方々はわかっているだろう。マスクしてても罹るときは罹ると。

そう、インフルエンザは単に流行しなかっただけで、コロナと同じでマスクしていようが、手洗いしていようが、罹るときは罹る。

でも、なぜマスク等をしていれば罹らないと思ってしまったのか?

それは、コロナ流行当初、まだワクチンがなかった頃、マスクや手洗い程度しか防御方法がなかったから。「かからないためにはマスク、手洗い、アルコール消毒しましょう」キャンペーンがときが経つと「マスク等をしていれば罹らない」という認識に変わってしまう。

でも、長年感染症と戦ってきて実感するのは、かからない方法は、免疫を持つ以外にない、ということ。

保育園に行きだしたばかりの子は、ひっきりなしに風邪にかかる。それが数年立つとピタッと風邪をひかなくなる。

代わりに幼稚園から行きだした子は同じ年代でも風邪を繰り返す。

これは、集団生活である程度の免疫を獲得しているかどうかの差であって、年齢のせいではないことを示している。

さて、インフルエンザ。免疫を持つにはワクチンしかない。コロナワクチン反対派に問う。コロナワクチンの弊害は国が責任を取る約束があるが、ワクチン反対派は打たないことへの責任は取ってくれるのか?

打つ打たないは個人の判断。宗教と同じで人に押し付けるべきものではない。

でも、免疫を持つにはかかるか、ワクチンを打つしかない。インフルエンザの免疫は私を含め、きっと多くの人が失っている。さあ、ワクチン、どうしますか?

それでも2類?!
院長コラム  9月12日

新型コロナに感染された方の療養期間が短縮されて7日になりました(濃厚接触者の5日と間違えていらっしゃる方も多くお見受けしますが)。

この決定は極めて非科学的政治的決断です。

多くの医療関係者の反対を押し切り、決められました。

なぜならば8日目にはまだ約5人に一人が人に感染させる恐れがあるからです。

これはウイルスの排出があるというデータではなく、今までオミクロン株に感染された方のデータから、割り出された事実です。

まあ、このために面倒な全例報告をしていたわけなんですけど。

なので、本当は色々な注釈がついています。

「10日を経過するまでは感染力はあるので、十分な健康観察と感染対策を行い、会食などを避けるように」。

でも、そんなことどの報道機関が伝えてくれました?

人はごちゃごちゃ書かれた文は、まあ大抵読み飛ばします。

結果、7日であけていいですよ、だけが伝わります。

つまり、また蔓延。

蔓延してきておいおいってことになったときには、だって注釈を読まない国民が悪いんでしょう?と言われますよ。

支持率の落ちた自民党政権はほんと恐ろしい。

お金ばらまいて、人気取りして、そうして私達は罠にかけられるんです。

また自己責任。

ねえ、感染止める気なんかさらさらないんですよね?

それならいっそ何故5類にしないの?

オミクロン株はインフルエンザよりも死亡率、入院率、重症化率が低いデータもでちゃいましたよ?

アンパンマン
院長コラム  9月5日

いつも不思議に思っているのですが、幼児期に多かれ少なかれほぼ確実にアンパンマン”推し"の時期がやってきます。

男女構わずです。

あの丸いフォルムが子供心をくすぐるのでしょうか?

でも、一緒に見ている親世代もつい見入ってしまうものがあります。

アンパンマンは、自分の幸せは人に尽くしてその人が喜んでくれることだといっています。

みんなにアンパンマンは強いねと言われても、本当の強さはキックやパンチの強さなんではなく、人を思う心の強さだと教えてくれます。

これって、幼児にとって親の姿だと思いませんか?

だからみんな心惹かれるんだと思います。

でも、大人の社会において、私達はアンパンマンではなくなっていませんか?

強さは武力や財力に置き換えられ、人のためより自分のため。

これでは子どもたちに幻滅されてしまいます。

コロナの終わりが長引かされて、何だか欧米路線より結局アジア寄り、中国寄りになるんだなと、こっちはこっちで幻滅させられていますが、でも、コロナは終わります。

パニックが終わったあと、子どもたちにがっかりされない大人に、私達はなっていられるでしょうか?

国の発展と精神発達
院長コラム  8月29日

コロナ患者さん、やっとやや減ってきました。

なので余計なことを考える余裕がちょっとだけ出てきました。

今日は久々に余計な話を。

残念ながら世界には発展途上国と先進国が存在しています。

これはあくまで持論なんですが、豊かな国の人々の精神発達は進み、貧しい国の人々の精神発達は遅れがちになる傾向があると常々思っていました。

だって生きるのに必死なら人のことなど考えられないのではないかと。

だから曲がりなりにも先進国の我々は精神発達は進んでいなければいけないはず。

なのにですよ、元防衛大臣ですら敵国の武力に対して抵抗できるのは武力って幼稚園児並の発想力じゃないですか?

殴られたら殴り返す?例え自国民から犠牲者を出しても?

いいえ、我々は法治国家です。

じゃあ世界だって法治世界にすべきじゃありません?

世界法を作り、破ったら罰則。

武器には武器を、核には核をじゃほんとに野蛮人です。

我々は法により統制が取れることを知っています。

欲に駆られず、理性的に過ごすことを、そして核がもたらす悲劇を知っています。

大国が武力に出たら同じ方法で仕返しするなんて、なんて原始的なんでしょう。

我々の武器は理性と知力です。

って、こんなこと書けるのも法治国家だから。

ある方に言われました。コラムに書いていることは世が世なら逮捕されちゃうよと。

でも、私達はそれでも逮捕されない文化を作ってきました。

なぜ世界でできないんですか?

世界を支配しているのは一部の権力者じゃない、我々です。

私達は岸田政権もプーチン大統領にもNOという力がある。

ただその力を発揮していないだけ。

私は手塚治虫先生を誰よりも崇拝しています。

それは幼い頃読んだブラックジャックのある一コマ。

ブラックジャックが宇宙人を治したとき、宇宙人にお金を請求すると、「君たちはまだお金をつかっているのか。私達はお金など使わない。労働に対する支払いは感謝だ。」と言われるコマです。

当時子供だった私はこれは支払い逃れの詭弁だと思っていました。

でも今、これが発展した生き物の究極の形だと理解できます。

自国や自分の利益ばかり追い求めていては結局犠牲を産まざるを得ない。

足りることを知り、感謝する。

私達は知っているはず。それが幸せなんだってことを。

制度崩壊
院長コラム  8月22日

やれやれ、久々にコロナの最前線に戻ってみれば、なんじゃこりゃ。

コラムに書ききれないほどの歪み、ひずみ。

これはもう制度崩壊としか言いようがない。

まるで穴の開いたバケツに水を貯めようとしているような状態だ。

そもそも2類相当の新型コロナ感染症は本来指定病院と保健所で対応すべき疾患だ。

それが感染者数が増え、まず保健所の崩壊、業務を一般医療機関に回された。

検査、治療が回され、東京都の保健所は検査をしなくなった。

次に濃厚接触者の同定、感染対策の指導が回され、感染者の健康観察、健康観察システムへの入力も回された。

一般医療機関は当然ながら2類相当感染症に対応して作られてはいない。

スタッフも何か特別感染しないような魔法がかけられているわけではない。

だから、ここで開業医のスタンスが分かれた。

発熱者を見ないクリニックと見るクリニック。

検査するクリニックとしないクリニック。

本来の立場からすると見ないという選択肢も当然のことと思われる。

それを曲げて仕事を回すのだから、まあ、補助金だの、医療関係者に感謝だのあらゆる手で仕事を押し付けてきた。

さて、ここに来て今度は診療所がパンクした。

すると今度は自分で検査しろと。

抗原検査キットを配るから自分で検査して登録しろと言ってきた。

診療所に行かなくても検査できるとなって多くの方が飛びついた。

ところがいざ陽性になったあとの受け入れ先は全く用意されていなかった。

当たり前だ、行政側は数の把握が目的なので治療は目的としていない。

代わりに検査キットに陽性になったらクリニックにかかれと書いてあるらしい。おいっ!

そして今になって自主検査陽性の方を受け入れる医療機関はないかとアンケートが来た。後手後手もいいところだ。

更に、ここに来て8月からそれまで「説明代」として請求できた加算を削ってきた。

つまり、陽性の方に色々しなければいけない隔離期間とか濃厚接触者の同定とかの説明にはもう代金は払わない、勝手にやってくれということだ。

そうなると医療機関としてもお一人に10分くらいかかる説明をタダ働きでやるのはバカバカしいという判断になる。

それでも必要だと思うから当院ではやっているが、多くの医療機関では紙面での説明に切り替えているようだ。

確かにこれは早くていいが、具合が悪い中必ずしも読んでもらえるとは限らない。

結果、以下のようなことが起きる。

「検査で陽性ですが、診察希望です。」とクリニックに直接お越しになる方。

陽性の方は原則外出しちゃだめです。とお伝えすると「聞いてません」。

そりゃそうだ、言われてない。紙面で伝えられただけだから。

制度を作る人たちは全体を見てどこかに歪みが来ないように作るのは当たり前。

それができないようなら、制度なんか作るんじゃない。

結局最終的に割を食うのは患者さんたちなんだから。

そして皆さんも、もう少し冷静に、ちゃんと考えて行動しましょう。

書いてあることの揚げ足を取ったような解釈は相手にいい印象を与えません。

医療機関だって人間がやってます。変な態度で来られた方には親切にできないことだってあります。

全ては体のため、子供のため。お子さんの具合が悪かったら心配でしょう。

見てくれるところが少なかったらパニックにもなるでしょう。でも、冷静に。

見殺しになんかしませんから。

医療は信頼関係なくしては成り立ちません。

お互いに信頼関係の構築できる状態でやっていきましょうよ。

さて、また頑張るか
院長コラム  8月15日

夏休みをいただいている中、連日の感染者数がやや減ってきたのを見て少しだけ罪悪感がやわらぎました。

とはいえ、まだ大変な思いをされている方も多いと思います。
本日から戦線復帰です。

でも、ちょっと離れてみるとやはり世の中はもうコロナを5類にしているし、アメリカ留学中の姪っ子には今どきまだ数を数えているなんてと笑われました。なんだか先進国ほど5類扱いにしているのに日本の政治は発展途上国なんだなー。

感染者数が多いから5類にできないって、5類かどうかは感染者数で決まるわけじゃないですけどね。

兎に角、もういい加減濃厚接触者の同定とか、やらせないでほしい。
時間はかかるし、守らない人が多い中で、真面目で正直な方が割を食うのは耐えられません。

こういう空気の読めない具合が政治家の駄目なとこなんだけどな。
何度も言いますが、政治も医療もタイミングが大事です。
手遅れになってからいい治療をしたって助かりませんよ。
日本を手遅れにしないでくれないかなあ?

コロナの苦しみは感染の苦しみだけでもう十分だろう。
社会的苦しみは何もしない政府による人為的苦しみなんではないでしょうか?

あー夏休み
院長コラム  8月8日

ということで、当院は1週間お休みをいただいております。

こんなコロナ禍になると思わず、でも数ヶ月前からの予定なのですみません。

さて、塩野義さんの薬の承認が見送られました。

軽症者用の初の薬です。

これが何を意味しているのか、おわかりになりますでしょうか?

塩野義(敬称略)薬はウイルスの減少作用は認められたが、症状の改善作用は認められなかったために認証されなかった。

でも、皆さん、オミクロンは軽症です。

ほとんどの方が3-4日で熱が下がります。

BA5になって熱が1度高くなり、1日伸びて3.4日になった印象です。

おそらく塩野義の薬のデータはBA2くらいまでのウイルスを相手にしているとおもわれます。

と、なると症状軽減に有意差なんて出るわけがありません。

もともと症状軽いんですから。

確定診断に2日要するとして薬内服開始。

1日で熱が下がっても自然経過と同じです。

つまり、軽症者向けの薬である以上、症状の軽減作用を求めるのが最終目的であってはならないと思われます。

コロナは風邪ではないと言う人がよくいます。

確かに風邪ではない。

でも、インフルエンザも風邪ではない。

麻しんなんてもっとです。

コロナが、麻しんよりも重いなんてこと決してありません。

ものを決定する人々がどれだけインフルエンザ脳症やインフルエンザ肺炎を見たことがあるのか、麻しん肺炎を見たことがあるのか、出世よりも臨床を選んだ身としては疑問に思います。

ワクチンあって薬があれば5類でなんの疑問もないはずなのに、まだ2類にこだわるのはなんの利権のせいでしょうか?

飛行機や電車をみんなが懸念すれば大手自動車メーカーは儲かるでしょう。

そういえばT社の社長さんはなぜかトランプを迎えるときに総理と一緒にいましたよね?

コロナが、長引けば儲かる人たちのために動く政治って一体何なんでしょう?

自己責任ってことね
院長コラム  8月1日

やっと当院もフルスタッフが揃い、なんとか通常に近い診療体制を作れるようになりました。

でも、兎に角発熱者、感染者の方々からのお問い合わせが多い!

昼休みも電話は鳴り止むことがありません。

人手不足を埋めるため頑張ってくれていたスタッフも疲弊しています。

でも、濃厚接触者や感染者の方を隔離する方法、スペースの確保や検査、説明にかなりの時間を要するため通常の人数を診療することはできません。

陽性者一人出ると、説明に5〜10分は要するからです。

なぜならば東京都では、濃厚接触者の同定や感染対策も全て医療機関で説明しなければいけないからです。

本来は保健所の仕事ですけどね。

さて、そんな中濃厚接触者の隔離期間が短くなりました。

感染者が誰なのかを隠される風潮のおかげで濃厚接触者でない感染者がたくさんいらっしゃいます。

感染を少しでも抑えようと濃厚接触者を特定しているのがバカバカしいくらいです。

政府は行動制限はしません。

支持率が落ちるから。

でも感染者数は世界一です。

誰の責任ですか?

つまり、自由に行動していいよ。

濃厚接触者にもしませんよ。

その代わりかかったら自己責任ね。

医療機関、自分で探して頑張ってねー。

ということです。

腹が立っているのは私だけですか?

5類にさえなれば、クリニックの負担も半分になり1.5から2倍の方の診療ができます。

濃厚接触者同定せず自己責任なら世の中的には5類としてみんな暮らしているのに、自分たちだけズレていることにどうして政治家って気づかないんでしょうね?

もういい加減にして!
院長コラム 7月25日

先週の3連休明けをピークに、多くの患者様を診療できず、本当に申し訳ありませんでした。

当院もスタッフ不足で、ご迷惑をおかけしたと思います。

さて、そういう中、濃厚接触者の待機期間を変更するというニュース。

何考えてんねん!!

いやいや、そりゃ濃厚接触者の方が仕事に出れないのは大変ですよ。

でも、科学的な検証なしにテキトーに決めていいもんじゃないでしょ。

ちなみに以前にも書きましたが、イギリスの実験で感染してから鼻の粘膜にウイルスが出てくるまで平均2.5日。

濃厚接触者が鼻で抗原検査するとして、二日めと三日めに抗原陰性だったら出ていいって、おいおい、陰性になるだろうよ。

今でさえ、濃厚接触者でない感染者がたくさん出ている状況で、濃厚接触者の同定が甘すぎて現在に至るなのに、「濃厚接触者でしたが明けてます。熱が出ました。」という方を通常診療で受け入れざるを得なくなるクリニックの事情を少しは考慮してほしかったものだ。

そうでなくても、4回目の接種から医療従事者を除外してくれたおかげで、みんなかかっている。

なに?

参議院議員選挙があったから母集団の多い高齢者優先にしたわけ?

医療従事者がいなかったら診療難民が増えるのは当たり前でしょうが!

こっちは命がけでやってるんだ、政治家の皆さん、先が読めないなら政治家の資格なし!

はっ!

いかんいかん、つい熱くなってしまった…。

中途半端に社会事情優先で濃厚接触者の期間変更なんかするより、抑え込む気がないならさっさと尻尾を巻いて5類にすればいい。

抑え込む気があるならちゃんと濃厚接触者を同定して、補償しながらお休みいただければいい。

中途半端が一番悪い!

命を救ってこその医者、決断してこその政治家!

責任取るのはみな同じ。

有権者のご機嫌を伺って決断するのはリーダーでなく下僕なのでは?

窮地
院長コラム 7月19日

連日当院だけでも10人余りの陽性の方の出ている状態が続いている。

神奈川と千葉の先輩、後輩達も感染し、戦線離脱状態だ。

これはいよいよやばいなと思っていたら、スタッフがやられた。

日々子供達に咳だのくしゃみだのをかけられている私をよそに何故?!と思うが、事実は事実。

仕方がない。

日々感染者の皆さんに自宅待機をお願いしている以上、例外にするわけにはいかない。

ま、これも感染者の方と周囲の方の苦しみを共用できるいいチャンスだろう。

少ないスタッフでこれまで通りやるのはかなり厳しいが、当院での検査数が一日平均20として、休診すると一週間でざっと100人の人が検査難民になってしまう。

私は軟式テニスをやっていたので、今は2セット相手にとられたあとのマッチポイントだ。

まあ、ない頭をフルに働かせて乗り越えてみせてみますか。

残ったスタッフの人たち、お願いだから元気にいてくださいね。

濃厚接触者?!
院長コラム 7月4日

はー、また感染者のかた、増えてきちゃいましたね。当院でもまたちらほら陽性の方が出てきてしまいました。

前々から思っているのですが、濃厚接触者でない感染者の方が多すぎると思います。

要因の一つは濃厚接触者の同定が甘い事。現在東京都は濃厚接触者の同定も医療機関に任されています。

元々保健所がやっていると時間がかかって大変だからという理由。いやいや、医療機関がやったって時間がかかって大変ですけど?

まして、本職の診療時間内にやるのですから。こうなるとどうしても省略傾向になります。

するとどうなるか。濃厚接触者の同定が甘くなります。

どうも他院さんで濃厚接触者と言われていない濃厚接触者らしき方がたくさんいらっしゃり、感染者になっていることが多すぎる気がします。

もう一つの要因は濃厚接触者の方の隔離がどんどん甘く、複雑になっていること。

4日め5日めに医療用の抗原検査で陰性なら以後解除になるが、充分な健康観察を行いながら過ごすこと。

って、何をすればいいか直ぐにわかる方どのくらいいらっしゃいます?

大抵の方は抗原で陰性なら5日めに出れるのね、ととられることでしょう。

まして、誰のチェックも受けない、とくればこれは甘くなるに決まっている。

こんなに甘い濃厚接触者の管理、本当に必要なんですか?

正直、濃厚接触者の方に自主隔離をお願いする立場としては、ちゃんとやるべきなのかそうでないのかとても迷うところで、自分だけ厳しくお願いすることに抵抗がとてもあります。

いい加減、濃厚接触者の方の隔離、やめませんか?

2022年上半期の院長コラムはこちらからご覧ください。

2021年下半期の院長コラムはこちらからご覧ください。

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2020年下半期の院長コラムはこちらからご覧ください。

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2019年上半期の院長コラムはこちらからご覧ください。

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