院長コラム

感動!
院長コラム 7月8日

暑い日が続きますね。皆さんくれぐれも体調管理気をつけてください。

5日、急に診療時間の変更申し訳ありませんでした。何があったかと言いますと、木曜日診療後中央道の4時間通行止めに巻き込まれまして、帰りが夜中3時頃になってしまったためでした。

でも、この4時間とても貴重な体験をさせてもらいました。

事故はトラック3台の事故だったのですが、真ん中のトラックの運転手さんが挟まれて重体だったんです。

そうとも知らず、全く動かない渋滞に何事かと思っていた時でした。
前の方から男性3人ほどが、各車に声をかけられていました。私の車にもみえて、医療関係者を探しているとのことだったので、医者ですと言ったところ、事故現場まで誘導していただきました。

挟まれた男性がいらっしゃいましたが、トラックから出せず、やむなくタイヤの上に乗って割れたフロントガラス越しに心臓マッサージ開始しました。

事故現場と言うのは病院などとまるで違い、兎に角道具はない、患者さんの体勢も整えられない、何よりモニターもなく生死の判断もままなりません。

呼吸も止まっていて、人工呼吸を後ろのトラックの運転手さんが、ご自分も怪我をされているでしょうに、手伝ってくださいました。

何とか皆さんのご協力をいただきながら救急隊到着まで約40分繋ぎました。

その後はまあ、現場のプロの方々の見事なこと!レスキュー隊のかたにより2時間かけて患者さんはトラックのそとにでられ、搬送されました。

どうなったかはわかりません。マスコミすらいなかったので。

でも、いつも渋滞に巻き込まれたとき、何をいつまでも待たされるんだと思ってしまいますが、皆さん、現場のかたは必死にやってくださってます。何もできない我々はおとなしく待ちましょう。

何よりも、私を呼びに来てくださった方々、心肺蘇生を手伝ってくださった方々、本当にありがとうございました。

あの運転手のかたが命を取り留めていてくださることを願うばかりです。

皆様にはご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。

脱出ゲームと診療
院長コラム 6月19日

おはようございます。

月曜日あげなかったので、またあいつサボりやがったよと、思ってたでしょう?

はい、サボりました。

一週飛ばそうと思ってたんですが、名古屋の研修医のかた、報道されてさぞかし辛かろうなと思い書くことにしました。

勿論、一番辛いのはご遺族の方で、心から哀悼の意を表させていただきます。

さて、これから訴訟とかになると、果たしてはじめの受診時に気づいていたら救えたのかどうかということが争点になります。

でも、自分も研修医時代はあったので、ご遺族の方にも皆さんにも知ってほしくて書いておきます。

医療訴訟は全て、被告の医師らに殺害の意思はありません。

勿論救おうとしているのですが、難しい病気であればあるほど医師の裁量が問われます。

裁量なんて研修医に求めても、と思われるでしょうが、それって「違和感」のことです。

まあ、大抵の場合、ご遺族が不信に思われるのは医師の態度などの問題もあるのですが。

さて、この違和感、擬似体験をしたことがあって、何かと言うと脱出ゲームです。

まあ、診療とゲームを一緒にするなと言われそうですが、感覚はそっくりです。

良くできた脱出ゲームには罠があります。

本筋と違ったところに、ちょっと引っ掛かる感じ。

でも、時間制限あるし、まあ大丈夫かなと思ってやり過ごすくらいの違和感。

多くの人が見過ごして罠に引っ掛かります。

病気を見過ごす時はそれがあります。

まして、どうしても、いくつになってもまとわりつくのが、「軽症であってほしい」と思う気持ち。

人間ですから。

そのバランスが問題で、軽症であってほしいと思う気持ちが大きいと軽く見がちになる。違和感を見過ごす。凄く痛がっている人をみて、大袈裟な人だと思いたくなる。

もし、医師に腕の差があるのだとしたらそこなんですよ。

違和感をいかに見過ごさないかです。

まあ、違和感なので、100人中99人は取り越し苦労です。

でも、一人を見過ごさないために感覚を澄ませる必要はあるんですよね。

研修医の方々、これから立派な医師になるため、亡くしてしまった患者様のことは一生忘れないで下さい。

言われなくても忘れられませんが。

そして、何がダメだったかちゃんと向き合って考えてみてください。

それが次の患者様を救うきっかけになります。

ご遺族の方、どうか我々がそういう思いで、一生亡くなった彼のことを忘れられずにいくことを知ってください。

これを糧にできたら、きっとその研修医さんは立派な医師になれます。

自己肯定感
院長コラム 6月10日

Mrs. GREEN APPLEさんのケセラセラは、多分多くの方がご存じの曲と思います。

その曲の最後のところ、私を愛せるのは私だけ、生まれ変わるならまた私だねって、とこ。

娘の辛い時期に、それでも自己肯定感の世界一高い娘が、この曲を歌うとぴったりだなと思っていました。

自己肯定感というのは、辛い時期の踏ん張りの元になってくれるのでホントありがたかった。

でも、最近ライラック聞いて、あれ?そういう意味じゃないのかも?と思い始めました。

自分を愛せてるって歌詞、ちゃんと自己肯定感持てよって意味かと思ってたら、今辛い時期を脱したあと聞くと、自分で愛せるような生き方をしろよって聞こえる。

まあ、作者の意図はどうあれ、立場が違うからそう思うのかも知れませんが。

多分誰にでも嫌なやつはいる。

もし、自分ならあんなことしたら自分が許せなくて嫌になるということをやらかしても平然としているやつがいる。

でも、自分の好きな自分でいるために、やましいことはしてはいけないのだ。

他の誰も知らないかもしれないけど、自分が知っているから。

今週もちゃんと頑張りましょう。

美しい数字が増えるように。

土曜日のどんぐり
院長コラム 6月3日

お久しぶりです!

って、サボりました。すみません。

皆様うちの新しい住み込みスタッフどんぐり君をご存知でしょうか?

彼、土日休みなので寝ているはずだったんですが、先週と先々週の土曜日、午前中起きていたみたいなんです。

なんでわかるかというと、私のスマホと連動してまして、彼が日記を書いてくれるので何をしていたかわかるんです。

起きていたまではわかるとして、驚くべきことに人と会っていた様なんです!

誰も入っていなかったはずのクリニックで人と会っていた...ホラーですが、多分廊下を通りかかった方か、耳鼻科さんでお待ちになっていた方がかまってくれたんだと思います。

ありがとうございました。

すぐ抱っことかなでろとか要求の多い息子ですが、これからもよろしくお願い申しあげます。

忘れちゃいけないこと
院長コラム 5月20日

おはようございます!

雨の週明けですが、植物は喜び、鳥は雨なんて関係ないように元気です。

今週も頑張りましょう!

さて、日々目まぐるしくて、生活に追われていると、政治の不正とか、人の不正とかどうでも良くなっちゃいますが、お財布の中、見て下さい。

大変じゃないですか?

物価は確実に凄く上がってて、財布の紐を縛らざるを得ない。

円安で輸入物が高値になっているからです。

アメリカの物価高もすごいですが、彼らは給料も高いのでトントン。

金利も高いから輸入物は安く買えますしね。

で、じゃあ給料上げればいいって?

いやいや、そもそもアメリカは7割の人が大企業勤めでだから大企業の景気が良ければ全体が上がる。

日本は逆に中小の方が7割。

ゼロ金利長すぎて円安だから輸出企業は儲かる。

トヨタすごいですね。

でも中小の倒産件数跳ね上がってます。

パーティー券とか買って、企業献金できるのああいう大企業ですよね。

パーティー券廃止にしない、ゼロ金利続ける、トヨタが儲かる、賃金上げろという、なんかそこで世の中が回っているかのようですが、日本を動かしているのは7割の私達のはず。

だから実際の景気が良くならないのでは?

景気を良くするには7割の私達がお金を使わなきゃいけない。

使ってもらうためには物が高くちゃだめなんです。

じゃ、消費税撤廃すれば?

ゼロ金利が経済に影響ないなんて嘘っぱちもいいとこ!

政治活動費(裏金)の報告義務に金額設定するなんて、そんなのただ分割するだけに決まってるじゃないですか。

日々忙しいけど、忘れちゃいけない。

子育てと一緒で、どっかで見張ってなきゃいけない。

頭来ることばかりやるから煩わしいですけどね。

すっかり忘れてた!
院長コラム 5月13日

院長コラム3週間ぶりでしょうか?

すっかり忘れていました!

もし、楽しみにされていた方がいらっしゃるようでしたらホントすみません。

連休、終わっちゃいましたね。

うちは娘たちが大きくなってきて、休みでも親よりは友達と過ごすことが多くなってきたので、今子育て中の方とは連休の過ごし方がちょっと違います。

でも、当たり前だと思っていた「家族の時間」は、当たり前にならなくなってくるのは必至なので是非大切にしてもらいたいです。

思えば、旅行なども準備大変でした。

着替えは勿論、オムツで荷物の半分を取られましたし、偏食の娘をサイパンに連れて行くときにはこれしか飲まないっていうジュースをスーツケースに詰め込んで、爆弾と疑われました(笑)。

その時は必死であまり楽しむ余裕なんて無かったですが、手の掛かる人が一緒に行ってくれるのはホントに有り難いです。

今なんて時間が余ると何しようかと悩んでしまいます。

連休しばらく無いので、なんとなく気が重いかもしれませんが、親も子も今の時間は永遠ではありません。

今日を感謝して楽しんでいきましょう。

ぐーぐる
院長コラム 4月22日

そうそう、だいぶ前から医師の集うサイトでは話題になってました。

あることないこと書かれて、困っているクリニック多いです。

当院も、「そんな事、絶対に言ってない」ということを書かれたりしてます。

ただ、日常よくあるのは、こちらがそのつもりで言ってなくてもそうとるか!という判断をされたり、お父さんがお子さんをお連れになって、話がうまく伝わらずお母さんから苦情が来るとか、逆とかあります。

人と人でやる以上仕方のないことなのですが、時代なのか誤解や苦情を言わないで書き込む。

まあ、やっているのはサービス業とはいえ医療なので、必要ない検査とか薬とか、ご希望に添えないことは多々あります。

じゃあ、ご希望どおりホイホイやるのが良い医者かというとそんなことはないですよね?

アレルギー検査して、結果の読み取り方も説明せずに、数字出てるからアレルギーですとか、素人か!

当院は小児科ということもあり、必要ない検査して、子供に痛い思いさせるのはやっぱりちょっと嫌です。

こんな事すると、ぐーぐるに書かれちゃうかもですがwww

何がいいたいかと言うと、誤解のないようにできるだけ説明します。

わかないことは遠慮なく聞いてください。

人の基本的てそこでしょ?ってことです。

わからないまま、ぐーぐるに書き込んで、書いた方も消せなくて、読んだ人は勝手に誤解してって、やっぱりなんか変ですよね。

何故?
院長コラム 4月15日

新年度、いかがでしょうか?

楽しい人も、大変な人もいると思います。

余裕のある人もない人もいると思います。

自分だって余裕ある時、無いときあります。

余裕の無い時助けてくれる、それが本当の友人です。

余裕のある人、少しだけ分けてあげてくれませんか?

さて、4月になり保険点数の改正(正しいとは言い難いですが)がありました。

皆さんあまりご存じないのでぶっちゃけちゃいますが、子育て支援の財源が保険料から賄われるようになったのはご存知ですよね?

増税メガネさんが増税じゃありませんよって、でも取りますよってことです。

ぶっちゃけはここから。

そもそも物価高、円安で世界に比べ日本は更に苦しい。

世界は給料が高い。

だから日本も高くしろって、脳単純ですか?

倒産件数知ってます?

物価高で苦しいなら消費税下げればいいんじゃないの?

病院やクリニックにも賃上げ要求してます。

ところが、賃上げした医療機関へのご褒美、保険点数で取れと言われています。

即ち、医療費でです。

つまり、賃上げした医療機関にかかるときにはより皆さんのご負担が大きくなるとのことです。

おかしくないですか?

新生活に忙しくて、そんな事考えてる暇がない人が多いと思います。

でも、だからそういうおかしなことをドサクサ紛れになる。

いつものことですが、どうか騙されず、忘れずいきましょう。

私達が政治に口を出せるのは自分の持つ一票だけなんですから。

おめでとう!!!
院長コラム 4月8日

ご入園、ご入学、ご進級おめでとうございます!

ワクワクしている子も、ドキドキしている子も、憂鬱でたまらない子もいることでしょう。

でも、その気持ち、大人になって振り返ると、とても大事な思い出になります。

楽しい気持ちの子は今を楽しんで!

憂鬱な気持ちの子はここを抜けたらもっと楽しい事があるから、それを楽しみに、いってらっしゃい。

あなた方は知らないだろうけど、親御さんだってドキドキです。

いい先生に恵まれるだろうか、仲間はできるだろうか…。

うちも二人の娘が二人共新しい道を歩むことになりました。

上の娘は私の母校へ。

昨日から寮生活です。

30ウン年前の母の気持ちがわかりました。

下の娘は私の全く知らない道へ。

国際人として勉強をするようです。

現に耳だけはよく、海外に行っても私の聞き取れない英語を通訳してくれて、悔しい限りです。

皆それぞれの人生。

でも、忘れないで、そこはゴールじゃなくて通過点。

苦しい思いも通過点に過ぎません。

あなたの親御さんは、笑って新しいことを話してくれるあなたを待ってますよ。

大学
院長コラム 3月25日

上の娘の学年が高3で、やっと同級生たちの進路が決まったようだ。

志望の大学に入った子、滑り止めに入った子、もう一年頑張る子、それぞれだけれども、確かに大学受験というのは一つの運命の分かれ道なのだと実感した。

と、いうのは何も有名大学に入ったから成功、落ちたから失敗という単純なものではない。

大学を選ぶ際に自分のやりたいことを見据えて決めたか、大学のレベルや名前で決めたかの差だ。

娘の友人の一人は、自分のやりたいことはあの大学でしかできないからと一本に絞って浪人を決めた。

確かにその子は受験には失敗したかもしれないが、人生の勝者になる子だと思った。

考えてもみて欲しい。

自分が人を雇う側だとして、いつまでも学歴をちらつかせてそれにしがみつくやつを雇う気がするだろうか?

その仕事にはじめから興味があって、目を輝かせてその仕事がしたいんです!と言われたら、私なら即採用する。

人生を自分で決めて生きているかどうかの大きな分岐点なのだ。

人生は受験で終わりじゃない。

まだスタートラインにも立っていない。

偏差値で物を語る塾や先生に騙されるな!

君たちの人生は君たちの物だ、他人の価値観で物を語るな!

ちなみに医学部に入った方、入ろうとする方にお伝えしたいことがある。

医学部は専門学校だ。

厳しい受験戦争に勝ってゴールでは全然ない!

何ならこれからのほうが勉強しなければいけない。

他の学部の学生たちとは全然違う、過密スケジュールが待っているはずだ。

でも、やりがいも人一倍だ。

その覚悟を持って望んで欲しい。

そうでなければ人の命なんか預かれないからだ。

不思議なこと
院長コラム 3月11日

未だにインフルエンザBが流行している。

ピークは過ぎたが、根強くいるという感じ。

でも、ピーク過ぎた途端またコロナも頑張ってきた感じだ。

今シーズンもインフルエンザBにはほとほと困らせられた。

Aに比べて圧倒的に検出しづらいからだ。

発熱して少しでも早く薬を使いたい方と、検査キットで検出するのに時間を稼ぎたい医療側の攻防が連日行われてきた。

ところが、ところがである。

実に不思議なことに、40℃三日目になってうっすら拾えるくらいの人もいれば、発熱後数時間でくっきり拾える人もいる。

同じ様に取っているのに。

なぜだろう?

これはやはり個人によって、鼻汁中にでているウイルス量がかなり違うとしか思えない。

検査キットの問題ではないのだと思う。

現に、感染後コロナウイルスが唾液や鼻汁にでてくるまでには数時間かかるというデータが出ていた。

インフルエンザも時間はかかるのだと思うが、その出方にはかなりの個人差があっても不思議はない。

だから、すぐ検査でも出る人もいれば、なかなか陽性がでない人もいるのだ。

ただ、これは宝くじのようで、当たるとは限らない。

検査ご希望の中大変申し訳無いが、意地悪で言っているのではなく、どうか正確な検査にご協力いただきたいと思う今日このごろである。

問題解決能力
院長コラム 3月4日

セクハラパワハラ発言でとある町の町長さんが辞任された。

あの報道が凄く違和感のあるものであると感じた方はどのくらいいるだろうか?

年代のせいなのか?

正直、こんなことがセクハラやパワハラになるなら何も言えないと思ってしまう。

更には、それを訴える人たちが、本人に何も言わないまま訴えている…。

ハラスメントは受ける側本位のものであるのは重々承知の上だが、自分でその問題を何故解決しようとしていないのだろうか?

少しでも、嫌ですとか、やめてくださいとか、直接言えなくても上司から言ってもらうとかなかったのだろうか?

こんな事を言うと被害者に酷いと言われるだろうが、自分で何も言わないのに訴えるのはいじめに近い悪質さを感じることを禁じ得ない。

話し合いで問題解決をせずに、力で抑え込む方法、それこそが戦争の元凶ではないのか?

本人たちの問題解決能力はそんなものなのだろうか?

親に怒られず、友達と喧嘩をしないで育った子達は今後どうやって問題を解決して行けるのだろうか?

とても心配だ。

人の言うこと
院長コラム 2月26日

「不適切にもほどがある」というドラマをやっている。

バリバリの昭和の私と、平成中盤生まれの娘たちと一緒に見させてもらっている。

時折、近藤真彦さんの歌など娘たちにわからないことに解説をつけながら、きっと私とは受け取り方が違うであろう平成生まれと同じドラマを、見て語ることがとても面白い。

きっかけは第一話だった。

わかり合えない人同士をどうしたものか、というテーマで、何をしてもハラスメントと言われる中で話し合いが大事だと主張するものである。

阿部サダヲさんが拳と拳で話し合うと言う主張をするが、果たして平成生まれにあの感覚は伝わったであろうか?

スポーツをやっている子なら多少はわかるかもしれない。

全力で戦った相手と試合後お互いを称える、日向と研磨のような関係。

そこには喧嘩をしていても相手を尊重する気持ちがある。

これなくしては、喧嘩イコール殺し合いになってしまう。

はて、私達はこの相手を尊重しながら喧嘩や争いをすることができるだろうか?

気に入らないから、意見が違うからといじめや戦争、そこまでいかなくても付き合いをやめるということをしていないだろうか?

本当はこういう合わない人こそが、自分の寛容さを高めるうえで必要な人なのに。

生きていれば意見の相違は必ずある。

意見が合わなかったときに、逃げたり排除したりでなく、ちゃんと話し合い、理解できる子に娘たちにはなって欲しいと思う。

でも反面、ちゃんと話し合いもせずに戦争だの武力の見せつけ合いだのしている大人を見て育つ子達に不安を覚える。

喧嘩の終わらせ方、戦争の終わらせ方をちゃんと大人として次世代につたえられるだろうか。

コロナかもしれない
院長コラム 2月13日

実は、英語の勉強も兼ねて海外のドラマをよく見ています。

シリーズ物では必ずコロナ禍のシーンがあり、時々急に登場人物が休暇に入ったりしているので、きっと感染して療養なのだと思えます。

思えばあの頃のコロナは本当にきつかった。

ところがです。

今のコロナと言ったらまるで違う。

大体発熱しても2日もあれば治まるし、そもそも自分の症状がコロナとは思わず、普通に生活している人のなんと多いことか!

まあ、喉がちょっと痛いくらいでは疑わないんでしょうけど。

お陰で、それ以外のウイルス、インフルエンザやアデノやRSに、舐められまくりで、インフルエンザBなんてこの世の春と言わんばかりの羽の伸ばし様です。

ウイルス業界では既にコロナは5類扱いもされていないようですね。はー。

でも、まだ5類。

馬鹿馬鹿しいとは思いながらも、学校や保育園のような集団生活ではやはり感染対策が重んじられます。

軽い風邪?いや、いや、コロナかもしれない。

お子さんにうつす前にちょっと疑ってみて下さい。

薬不足
院長コラム 2月5日

薬が不足している。

解熱剤やら咳止め薬が色々とないらしい。

いざ無くなって初めて潤沢に薬のある有り難さを知る。

本来はそれでは駄目なんだとは思うが…。

薬局さんも多大な努力をしてくださり、それでも全く無いということの無いようにしてくれている。

有り難い限りだ。

検査キットも、卸さんがかき集めてくれている。

本当に医療は医師一人ではどうにもならないと思い知らされる。

皆で子ども達の健康を守る。

その意識こそがチームなのだ。

思考の単純化
院長コラム 1月30日

はー、感染症おさまりませんね。

恐らくあちこちで受診予約が取りにくくなっているようで、当院も何年かぶりにお会いする方がたくさんお越しになっています。

本当はお互いにかかりつけさんがいいんでしょうけど。

さて、先日テレビで元受刑者の作家の方かな?おっしゃっていたことが、とてもまともなお話で、久々にまともな話をテレビで聞けたと思いました。

敵を攻める前に相手を知ること、理解することが必要だというものでした。

ウクライナにとってロシアは悪魔だが、ロシアにとってもウクライナは悪魔だという話です。

ああ、そうかも知れない。

でも、それってほんとは悪魔なんかいないかも知れない。

誰かがあいつは悪いやつだと言って、ろくに知りもしないのにそれに同調して、そんな愚かなことを私達は何回やってしまったのだろう?

判断は全ての材料を揃えてしなければ間違えることがある。

誰かを責めたあと、間違えてたら私達は容易にそのことを忘れて、なかったことにしがちだけれど、責められた方はきっとずっと覚えている。

物を考える時に、白か黒かで考えるほうがずっと楽で、だからこそ、医師国家試験ではグレーな部分を引っ掛け問題でつかれる。

必ずしもそうではないという思考を持たない人は不正解となる。

中途半端な思考は落ち着かず苦しい。

でも、それこそが人としての寛容さになり、優しさになる。

思考が単純化された人は同時に寛容さを失ってしまうのではないだろうか?

厄介な感染症達
院長コラム 1月22日

1月初旬、冬休みの影響もあってちょっと感染症も落ち着き一息つかさせていただきました。

でも、先週くらいからでしょうか、学校などの集団生活は感染症の温床なのだと実感するくらい、またあらゆる感染症が流行り始めました。

ご予約取れなかった方々にはホント申し訳ありません。

日によってはご予約なくてもそんなにお待たせせず拝見できる日もあるので、諦めずにお電話下さい。

さて、私としてもこんなふうに検査でわかる感染症ばかり流行るのはちょっとうれしくないです。

子供たちに痛い検査をし、なんか名前がつくと安心してしまう心理はどうしてもあるのですが、医療ってそういうもんじゃないでしょう?

わざわざ一人一人を診察する意味は、一人一人に対して適切な医療をするためで、なんか、検査中心になると、大量生産的な機械的な作業になりがちなんですよね。

でも、医師の裁量ってそこじゃなくて、見て、聞いて、感じて、ああ、この子大丈夫だとか、この子次にこうなりそうだから要注意だなとか、二日くらい先の状態を予想して処方する。

そこだと思うんです。

ま、感染症はそれがやりやすいんですけどね。

あまりそればかり多いと、鈍る気がして怖いんですよね。

とはいえ、今日も感染症以外の方もみえるでしょう。

見逃さずちゃんと頑張ります。

皆さんも頑張って!

久々に
院長コラム 1月15日

久々にちょっと医者らしいことを書こうかと思います。

と、言うのはコロナ禍で皆さんお忘れになってしまっていることを思い出してほしいから。

インフルエンザ、胃腸炎、まだまだ流行ってます。

この二つの疾患で、受診される前にやってほしいことがあります。

まずインフルエンザ。

集団生活のある方は、治癒証明が必要になるので、かかったかどうかはできれば白黒つけていただきたいです。

でも、インフルエンザの検査は抗原検査しかなく、熱が出てから時間を稼がないと検査しても陰性に出てしまいます。

市販のキットでされる方もいらっしゃいますが、手法の問題か、キットの問題かわかりませんが、クリニックで検査し直すと陰性が陽性に転じていることもままあります。

当院ではできれば発熱(38度を超えてから)後6時間は待ってから検査させていただきたいと思います。

37度台でずっと続いてしまう方もいらっしゃいます。

その場合は一日経ってからなら大丈夫です。

折角お越しいただいて検査できないのは申し訳ないので、目安としてお考えいただければと思います。

次に胃腸炎。

嘔吐が始まった時、まずはじめにしていただきたいのは「お腹を休ませること」です。

嘔吐は消化できない状態になった胃腸が物を入れてほしくないために出させている状態です。

脱水もご心配でしょうが、まずお腹に何も入れないで休ませて下さい。

最低で2、3時間、夜中なら一晩飲まず食わずにしておいていただくと、7割方の方は嘔吐がなくなります。

実は日常診療で吐き続けている子の多くが、水分をとっては吐いてを繰り返して嘔吐が止まらなくなっています。

喉が乾くので、子供は欲しがりますが、初めのうちだけ頑張ってあげないでいただくことが大事です。

でも、水分を取らなくても吐き続ける状態はちょっと悪い状態です。

数時間待って改善しなければ受診して下さい。

ARROWS
院長コラム 1月9日

今日から新学期の方たち、元気に行ってらっしゃい!

さて、ARROWSという医師集団をご存知でしょうか?

恥ずかしながら、私もコロナの流行時に初めて彼らを知ったばかりなのでまだ数年しか彼らの活動を見ていないのですが、災害時にいち早く現地で活動する医師集団です。

今回1週間ぶりに救助された90代の女性の映像は彼らの提供画像になっており、よく見ると分かります。

コロナの初期にマスクもなくワクチンもなく、正直現場が一番困っていた時期。

あの頃に彼らがいち早くマスクを提供してくれました。

その後東京都からもマスク等届きましたが、あの一番困っていた時期に動いてくれたのは本当に有り難いと思いました。

また、救急医療をかじった医師としては、何もかもなげうってああいう第一線でやれるのは羨ましくも思ったりします。

何はともあれ、少しでも彼らに恩返しができればと思い、どんぐりキッズとしての寄付は彼らにさせてもらうことにしました。

皆さんも少しだけ彼らの存在を知ってみてください。

遅ればせながら明けましておめでとうございます
院長コラム 1月5日

と、今年は言ってしまっていいものかどうか、迷います。

ご存知のように、元旦からの災害。事故。

今も苦しんでいる人たちが多くいらっしゃる。

それを救おうと頑張っている同業者がいる。

でも、こういう仕事をしていると、常に苦しんでいる人達がいることを思い知ります。

31日実家で当番医だった兄はヘロヘロになって帰っていきました。

今日も沢山のご予約を頂いています。

災害は国にとって大きな災ですが、子供の体調不良は家庭にとってそれも大きな災です。

今日これから会う患者さん達が皆年末年始のお休みを頂いている間に苦しまれていなかったことを祈りながら、少しでもお役に立てるよう今日も頑張ります!

被災地に私は行くことができないし、誰も救えないけど、いつもより少しだけ頑張ってその分を寄付できたらいいなと思っています。

2023年下半期の院長コラムはこちらからご覧ください。

2023年上半期の院長コラムはこちらからご覧ください。

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